△5五角のラインを角を打って受ける

上図は、横歩取り青野流からの進展で△7三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値-26で互角。

この局面は飛車と角のすべての大駒が捌けた展開で、▲2一飛の打ち込みに△2七歩成として▲同歩に△7三桂と跳ねた手順です。

後手の△7三桂は次に△6五桂と跳ねて、3三の桂馬も△4五桂と跳ねて5七の地点に殺到するのが狙いです。

似たような局面を以前指していました。https://shogiamateur.com/?p=25726&preview=true

このときは似たような形で強く▲1一飛成とした展開だったのですが、今回は▲7八金と引いて先受けをしました。

しかしこれが悪かったようです。

本譜は、▲7八金△2八歩▲同銀△5五角▲7七角△2八角成▲3三角成△2九馬で、ソフトの評価値-755で後手有利。

この展開は、△2八歩と捨ててから△5五角が厳しく△2八歩をややうっかりしていました。

やはり銀を取られたのは大きいようで、△2九馬以下▲1一飛成△2八飛▲4八香△3八銀で、ソフトの評価値-2565で後手勝勢。

この手順の△3八銀の時点の駒割りは、銀と香車の交換でやや先手が駒損ですが、それ以上に後手の飛車と馬と銀の攻めが厳しく後手勝勢です。

数手前までいい勝負でも10数手で形勢が大きく変わるのがこの戦形の特徴で、このような展開になれば先手はどうしようもありません。

▲7八金では▲4六角がありました。ソフトの評価値-342で後手有利。

▲4六角は後手から△5五角の打ち込みを事前に受けた手で、5七の地点を角で補強しています。

▲4六角に△6五桂なら、▲7八金△4五桂▲4八銀△2二角で、ソフトの評価値-444で後手有利。

この手順は、後手は2枚の桂馬で5七の地点に殺到する狙いですが、先手も▲4八銀と受ける形で、以下△2二角と攻防に角を打って後手が指せているようです。

▲4六角では同じような意味で受けるなら▲4八銀のような手もありそうですが、先手が少し指しにくいようです。

数手前に▲7七金と上がった形は、大駒の交換になるとやや先手が弱いのが欠点のようで、△7三桂と跳ねられた局面はすでに先手が指しにくいかもしれません。

このあたりの指し方はまだよく分かっていないようです。

△5五角のラインを角で消して受けるのが参考になった1局でした。

詰めろをかけて寄せる

上図は、角換わり腰掛銀からの終盤戦で、▲3二銀打に△1二玉と逃げた局面。ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この局面は、先手玉は危ないようでもまだ即詰みはありません。

後手玉も少し危ない形で詰むのかもしれませんが、後手の8二の飛車と6六の角が利いてぱっと見でまだ即詰みはないようです。

しかしこのような局面で、何か詰み筋がないかと考えて王手の連続で詰ましにいくのが以前からの悪いくせです。

特に後手から次に△2四金と飛車を取る手があり飛車に当たっているので、先手はここで決めないといけないというプレッシャーがあります。

実戦は、△1二玉以下▲2一角△1三玉▲2三銀成△同歩▲1四飛△同玉▲1五金△1三玉▲2五桂△2二玉▲3二歩成△同飛▲同角成△同玉以下不詰みで、ソフトの評価値-2800で後手勝勢。

この手順は、詰まない王様を詰ましにいって以下先手は有効な手がなくなって先手玉に詰めろがかかる典型的に悪いパターンです。

後から考えれば詰ましにいかなくて詰めろをかければいいと分かるのですが、詰めろをかけるというのが簡単そうで結構難しいです。

▲2一角では▲2五桂がありました。ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

▲2五桂は▲2一角の詰めろですが、△2四金と取られても▲2一角で詰むのが急所です。

評価値が+50000というのはほぼ受けなしのような局面です。

▲2五桂に△2一桂なら▲2三飛成△同歩▲2一銀不成△同玉▲3二角で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この手順は、▲2三飛成と飛車を切ってから▲2一銀不成とする手で以下▲3二角と打ちます。

この局面も詰むかどうかは最後まで考えないといけない局面ですが、何となく寄り形だと分かります。

▲3二角に△2二玉なら、▲3三歩成△同角▲3四桂△3一玉▲2一金まで。

▲3二角に△同飛なら、▲同角成△同玉▲4二飛△2一玉▲3二金△1二玉▲3三金△2一玉▲2二飛成まで。

どちらの寄せも並べ詰みでそんなに難しくはないですが、先手は駒が少ないのできちっと読んでから指せるようになりたいです。

詰めろをかけて寄せるのが参考になった1局でした。

相手の駒組みを見てから指し手を考える

上図は、先後逆で▲9五角とでた局面。ソフトの評価値-358で後手有利。

▲9五角は飛車取りなので後手は飛車が逃げる1手ですが、8筋に逃げると先手から7筋の歩を伸ばされるのが気になったので△9四飛としました。

△9四飛と指すと飛車が狭くなるので場合によっては飛車と角の交換のような展開もありそうです。

本譜は▲9五角以下△9四飛▲9六歩△2四角▲7八飛△4二金上で、ソフトの評価値+513で先手有利。

この手順は▲9六歩に△2四角と飛車取りにでたのですが、▲7八飛とされてぱっとしません。

以下△4二金直は飛車を渡せば▲8二飛が王手になるので先に受けた手ですが、これも失着で▲5一角成で次に▲9五歩を見せられたらはっきり後手が悪かったです。

どうもこのあたりは自分の指したい手だけ指して相手の駒組みが見えていないようです。

△9四飛とするとゆっくりとした展開にならないので、後手が少しあせって指している感じです。

△9四飛では△8三飛がありました。

△8三飛▲7八飛△4五歩▲7六飛△8六歩で、ソフトの評価値-463で後手有利。

この手順は、△8三飛と飛車を3段目に引いて7三の地点を補強します。

先手は7筋の歩を伸ばしてきたいので▲7八飛としますが、そこで△4五歩と角を活用します。

この手もやや見えていないようで、後手玉がまだ囲いが完成していないので△4二銀上や△4二金直などしたいのですが、先手が動いているので後手も波長を合わすような感じです。

▲7六飛と△6六角を防ぎますが、そこで△8六歩が鋭いです。

△8六歩に▲同歩なら△9四歩、△8六歩に▲同飛なら△同飛▲同角△6六角がありますので、△8六歩には▲同角です。

△8六歩▲同角△8八歩▲7七桂△8九歩成▲7三歩成△同飛▲同飛成△同桂で、ソフトの評価値-574で後手有利。

この手順は、△8八歩から△8九歩成がやや重たいですが、先手は飛車交換しても6六の銀が浮いているのでこの場合は後手が指せるようです。

先手はゆっくり指すと、後手は△8八とから△8七とのようにと金を活用する展開です。

相手の駒組みを見てから指し手を考えるのが大事だと分かった1局でした。

攻めの拠点を取り除く▲5七同銀

上図は、2枚銀からの進展で▲5五歩と歩を取った手に△5七歩と打ってきた局面。ソフトの評価値+380で先手有利。

△5七歩と打ってきたのも微妙なタイミングで、このようなやり取りにだいたいこちらが間違えることが多いです。

本当はこのような局面でしっかり考えて指すのが長い目で見れば強くなるような感じがするのですが、早指し将棋ではせいぜい考えて3分か4分くらいです。

本局もここから間違えたようです。

実戦は、▲4八金△6三銀▲5七金△7七歩成で、ソフトの評価値+27で互角。

▲4八金とかわした手に△6三銀と引いたのですが、そこで気が緩んだかふわっと▲5七金としたため、△7七歩成をうっかりしていました。

▲同桂なら△7六歩、▲同桂以外であれば△6五桂があり先手が駒損になり失敗です。

△7七歩成が見えてなかったので仕方ない面はありますが、△6五桂以上に警戒しておかなくてはいけませんでした。

▲4八金では▲5七同銀がありました。

▲5七同銀△6五桂で、ソフトの評価値+375で先手有利。

この手順は、△5七歩と打った手に逃げると5七に歩の拠点が残り先手玉が少し狭くなるので、▲5七同銀と歩を取り払う手です。

▲5七同銀に勢い後手は△6五桂と跳ねてきます。

△6五桂以下▲5四歩△8八角成▲同金△5七桂成▲同金△5五角▲6二銀△3七角成▲5一銀成△同銀▲3三桂△同桂▲同歩成△2六馬▲6三角で、ソフトの評価値+2001で先手勝勢。

この手順は、やや極端な例ですが△6五桂以下▲5四歩と駒の取り合いから△5五角と打つ展開で、△8八角成と△3七角成があって先手が失敗しているのかと思いますが、飛車取りに▲6二銀と打って先手が指せているようです。

このような展開になるのは、対局中に先手が有利と思っていれば選びくい選択ですが、△5五角と打たれてもそこで読みを打ち切るのでなく▲6二銀と攻め合いにいけるかどうかだと思います。

実戦的には先手も壁金で玉が狭いので神経を使いますが、一本道の変化になりやすいので勝ち負けが分かりやすいというのはあるようです。

攻めの拠点を取り除く▲5七同銀が参考になった1局でした。

角得の局面からどう指すか

上図は、後手ゴキゲン中飛車からの進展で△2九飛成と飛車が成った局面。ソフトの評価値+1591で先手優勢。

この局面は、先手の角得ですが後手はそれを承知で角を損をして飛車が成ってきた展開で、後手玉がまだ固いので先手優勢といえ手数はまだかかります。

実戦は後手からの△8六桂が気になって▲7五銀としましたが、これがあまりよくなかったようです。

本譜は▲7五銀△5六歩▲5五角△9一玉▲3一龍で、ソフトの評価値+285で互角。

この手順は、▲7五銀に△5六歩がうるさい筋で▲5五角として壁の角が捌けて次に▲7四桂を狙ったのですが、△9一玉と穴熊の組まれました。

次に後手から△4四銀の龍取りと角取りがあるので▲3一龍としましたが、角得なのに評価値は互角になりました。

このあたりが将棋の難しいところで、丁寧に受けようと思って指すと後手がそれ以上有効な手を指して形勢が元に戻るという典型的なパターンです。

私の将棋の課題の1つで、優勢で進んでいるのですがここから優勢を維持できずにあっさりと互角になるというのが結構多いです。

先手の1手1手はそんなに悪くはないはずですが、組み合わせが悪いようです。

▲7五銀では▲5四桂がありました。

▲5四桂△8六桂で、ソフトの評価値+1405で先手優勢。

▲5四桂は直感で見えていたのですが、△8六桂の対応が分からなかったので指せませんでした。

△8六桂に▲同歩なら△8七銀▲同玉△6九龍▲7八銀△5八龍▲6九銀打で、ソフトの評価値+1043で先手優勢。

この手順は、△8七銀以下2枚の金が取られる形でだいぶ先手が駒損をしたようですが、この場面だけの損得は金金と銀桂の交換です。

▲6九銀打以下△2八龍▲6二桂成△同銀で、ソフトの評価値+1094で先手優勢。

ここまで進んでみると、全体で角銀と金の交換で実質角得でまだ先手が十分です。

また△8六桂には▲6八玉と逃げる手もあったようです。

▲6八玉以下△6九龍▲同玉△7八金▲5九玉△8八金▲2一飛で、ソフトの評価値+2014で先手勝勢。

この手順は、△6九龍以下△7八金として角が取られる展開ですが、▲2一飛の局面では、角と金の交換で、先手は2枚の飛車と▲5四桂が次に▲6二桂成と金を取る形なので先手十分です。

角得の局面からどう指すかが参考になった1局でした。

少し苦しくても辛抱して指す

上図は、相矢倉からの進展で△5二飛と6二の飛車が移動した局面。ソフトの評価値-323で後手有利。

この局面は後手の飛車と角と4五の銀が中央を制圧しており、先手は3七の銀が立ち遅れているので後手が指せるようです。

後手有利とはいえまだ微差の段階なので先手はまだ急ぐ必要はなかったのですが、本譜はまずかったようです。

本譜は▲2四角△同歩▲4一銀△5一飛▲3二銀成△同玉▲7三歩成△同角▲7四銀△8二角▲8五銀△同歩▲5五桂で、ソフトの評価値-789で後手有利。

この手順は、▲2四角と先手から角と銀の交換をして▲4一銀の割り打ちの銀を打ちます。

以下銀と金の交換となり、さらに7五の銀が8五の桂馬と交換になりました。

▲5五桂と打った局面では、金桂馬と角銀の交換でやや先手が駒損で歩の数も少ないのでだいぶ先手が悪くなったようです。

後手玉は薄くはなったのですが、先手は3七の銀と2九の桂馬が活用できていないので、少し先手の切れ模様です。

最初の局面が少し模様が悪いとはいえ、自分から駒損して攻めるのはまずかったようで辛抱が足りません。

▲2四角では▲5八飛がありました。ソフトの評価値-357で後手有利。

この手は△5六銀と受ける▲5八飛で実戦では見えてはいたのですが、利かされだと思って指せませんでした。

▲5八飛とすると飛車が攻めに使えなくなり受けに回るからという意味ですが、このようなしっかりとした受けの手を指さないと形勢が大きく変わるようです。

▲5八飛以下△9五歩▲8六歩△9七桂成▲同香△9六歩▲同香△同香▲9七歩で、ソフトの評価値-343で後手有利。

この手順は、▲5八飛に9筋から動いてくる手ですが、先手も▲8六歩と催促していい勝負のようです。

少し後手が指しやすいみたいですが、先手も後手の指し手に対応できているようです。

少し模様が悪くても辛抱して指していれば、短気を起こして自滅するより形勢を損ねるということは少ないようです。

少し苦しくても辛抱して指すのが参考になった1局でした。

桂馬を打って寄せ形にする

上図は、角換わり腰掛銀からの進展で▲2四飛と歩を取った手に△2二歩と歩を打って受けた局面。ソフトの評価値+2491で先手勝勢。

この局面は後手の8二の飛車と6六の角が受けに利いて後手玉はまだ詰まないようです。

先手玉は危ないですが、まだ即詰みはない状態なのでここで詰めろの連続をかければ勝てそうですが、後手に駒を渡すと先手玉が詰む可能性もあるので自玉も見ておかないといけません。

対局中はまだ難しいと思っていましたが、先手勝勢だったのは気がつきませんでした。

実戦は▲2三歩△同金と進みましたが、そこで▲同飛成がありました。

▲2三歩△同金▲同飛成△同歩▲3二金△同飛▲同銀成△同玉▲4二飛△3一玉▲2二角△2一玉▲1一角成△同角▲1三桂△3一玉▲2二銀△同角▲3二香まで。

この手順のとおり、△2三同金には▲同飛成で以下後手玉が寄りがあったのですが、別の手を指したのでこのようになりませんでした。

▲2三歩では▲3三桂もありました。ソフトの評価値+3432で先手勝勢。

▲3三桂が少し駒がだぶったような手で少し指しにくいです。

▲3三桂に△1二玉なら▲1四飛△1三銀▲2一銀△2三玉▲3二銀右不成△同飛▲同銀不成△同玉▲4二飛△2三玉▲3二角まで。

この手順は、△1二玉に▲1四飛が少し指しにくいですが、▲3二銀不成と金を取れる形なので後手玉は寄り筋です。

▲3三桂△同金▲同歩成△同角▲3二角で、ソフトの評価値+99982で先手勝勢。

この手順は、▲3三桂△同金▲同歩成の瞬間に先手玉が詰むかどうかですが、桂馬を渡しただけでは不詰みのようです。

▲3二角以下△同飛▲同銀成△同玉▲4二金△同角▲同歩成△同玉▲2二飛成△4三玉▲4二飛△5四玉▲2四龍△5五玉▲3三角△4四歩▲同飛成△6六玉▲5五龍まで。

この手順は、▲2二飛成で飛車と角と銀があるので後手玉は広いようでも詰み筋です。

やはり寄せは決めるときはしっかりと決めないといけないようです。

桂馬を打って寄せ形にするのが参考になった1局でした。

重たい陣形をほぐす▲7四歩

上図は、相居飛車の2枚銀からの進展で後手が5筋の歩を突き捨ててから△6五銀とでた局面。ソフトの評価値+141で互角。

△6五銀は▲同銀なら△同桂が次に△5七歩と叩く筋で、この展開は先手が避けたいところです。

数手間に▲5八玉と組み替えたのですが、2段玉は後手の攻めに近いので受けるのに神経を使います。

先手がやや作戦負けかと思っていたのですが、互角で評価値が少し先手が良かったのは意外でした。

△6五銀に次の一手が全く見えず少し時間を使って考えたのですが、全く考えがまとまりませんでした。

本譜は△6五銀以下▲2四歩△同歩▲6八金△5六歩で、ソフトの評価値-336で後手有利。

この手順は、▲2四歩は将来▲2二歩とか▲2三歩を含みにした手ですが、まだ駒不足でタイミングが早かったようです。

▲6八金は5七の地点を補強した手ですが、2筋の突き捨てとあまり関連性がないです。

後手は△5六歩と歩の裏側に歩を垂らして後手有利になったようです。

▲2四歩では▲7四歩がありました。ソフトの評価値+127で互角。

▲7四歩は先手から角交換を狙う手で、ここで歩を突くとゆっくりした展開から急な流れの展開になりそうです。

▲7四歩以下△6六銀▲同歩△7四飛▲4二角成△同金▲7六歩で、ソフトの評価値+153で互角。

この手順は、角と銀がお互いの持ち駒になる展開で後手としては駒が捌けた感じですが、先手もやや重たい形がほぐれてバランスよく構えた陣形なのでいい勝負のようです。

最後の▲7六歩が中合いの受けで次に▲7五銀の狙いですが、△7六同飛なら▲6七銀と打ちます。

▲7六歩△同飛▲6七銀△7四飛▲5六角△8四飛▲2四歩△同歩▲7四歩で、ソフトの評価値+259で互角。

この手順は、大駒は近づけて受けよで▲6七銀と飛車当たりで受けて△7四飛に▲5六角と自陣角を打って手厚くします。

以下2筋を突き捨てて▲7四歩と後手の桂馬を狙う展開でいい勝負のようです。

最初の▲7四歩は見えるか見えないかみたいな手ですが、実戦で指さなくても考える候補くらいに上がるようになりたいです。

重たい陣形をほぐす▲7四歩が参考になった1局でした。

早めに飛車先の歩の交換してもいいとは限らない

上図は、相居飛車からの進展で△3二金と上がった局面。ソフトの評価値+59で互角。

先手が2筋の歩を伸ばしてきた手に△3二金とした手ですが、ここは先手の指し方で方向性が全く違う展開になる局面です。

先手はいつでも▲2四歩から飛車先の歩の交換ができる形ですが、このタイミングで▲2四歩と指しました。

実戦は▲2四歩△同歩▲同飛△3四歩▲8八銀△7四歩▲2二角成△同銀▲7七銀△7三銀▲2八飛△7五歩で、ソフトの評価値-48で互角。

この手順は2筋の歩の交換をしたときに△3四歩と突いて早くも乱戦模様です。

▲8八銀と閉めたときに△7四歩と突いて、将来先手の角頭を攻めますよという手に先手は自ら角交換をして▲7七銀としましたが、2四の飛車がやや中途半端な位置なので▲2八飛と下がった時に△7五歩と動いてきました。

先手は▲7七角と上がった後に▲2二角成と手損をして角交換するあたりの指し手はまずかったと思いますが、△7五歩と突かれた局面はすでに先手がまとめづらい駒組みになっています。

▲7五同歩なら△6五角のような狙いで、ソフトの評価値-111で互角のようですが、▲7五同歩でも▲7八金でも気分的には先手は形がだいぶ崩れていますので面白くないです。

このような展開になると、2筋の歩を交換した手がいまひとつうまくいっていません。

▲2四歩では▲7八金がありました。

▲7八金△7四歩▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲7四飛△7三銀▲7五飛で、ソフトの評価値+34で互角。

この手順は2筋の歩を交換する前に▲7八金と守る手です。

後手は△7四歩として将来△7三銀から△6四銀のような形を目指した手ですが、そこで2筋の歩の交換をします。

△2三歩と打った時に▲7四飛として7筋の歩も取る展開です。

以下△7三銀に▲7五飛として先手は1歩得ですが、飛車が動き回って手損の形なのでいい勝負のようです。

このような展開なら少なくとも実戦みたいな乱戦にはならないので、もう少しじっくりした展開になりそうです。

先手は飛車が動き回って駒組みがやや遅れているので、このあたりからまた指し手が難しいですがこれで1局の将棋だったようです。

昔の将棋だと飛車先の歩の交換は3つの得ありと言われていましたが、最近はあまりこの格言は聞かなくなった感じです。

単純に飛車先の歩を交換できればいいのですが、相手もその手を逆に利用しようとするのでなかなか難しいです。

本局は。後手が△7四歩としてから先手は2筋の歩の交換を目指すのが1つの狙いです。

早めに飛車先の歩の交換してもいいとは限らないと分かった1局でした。

9筋の垂れ歩をどのように受けるか

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で、△9八歩と歩を打った局面。ソフトの評価値-17で互角。

この局面は先手が9筋の端攻めをした手に後手が9筋を受けるのでなく△9八歩と垂れ歩を打った展開です。

先手はいつでも▲9二歩成とする手がありますので、普通は△9九歩成を受ける形ですが、受け方があまりよくなかったかもしれません。

本譜は△9八歩以下▲8八銀△8四歩で、ソフトの評価値-54で互角。

この手順は、▲8八銀として△9九歩成を受けた形ですが、先手は壁銀になって8八の銀が使いづらいです。

先手から9八の歩を取りきる形にはなかなかならないうえに、▲8八銀は動くと△9九歩成があるのでやや利かされ気味な感じです。

▲8八銀では▲8八玉がありました。

▲8八玉△8四歩▲9八玉△8三銀▲8八玉で、ソフトの評価値-126で互角。

この手順は▲8八玉として△9九歩成を受ける形で、以下▲9八玉から歩を取る展開です。

その間に後手は△8四歩から△8三銀と上部を手厚くする展開で、以下先手も▲8八玉と態勢を立て直す形です。

評価値的には▲8八銀とした手より少し悪いですがほぼ互角です。

形は▲8八銀より▲9八玉から▲8八玉とした方が先手の形がいいと思いますが、このあたりの評価値の判断は不明です。

先手は盤面の角に対して後手は持ち角なので後手の方が指しやすいかもしれません。

実戦の▲8八銀はほとんどのノータイムだった上に、▲8八玉は全くみえていなかったので、このあたりの大局観がいまひとつだったです。

棋譜並べなどをすると感覚的に▲8八銀でなく▲8八玉と指している方が多いように思います。

9筋の垂れ歩をどのように受けるかが参考になった1局でした。