上図は、先後逆で角換わり腰掛銀からの進展で▲4四角と打った局面。ソフトの評価値-1188で後手優勢。
ここまでは少し後手が指せていると思っていたのですが、▲4四角と打たれた手が全く見えておらずものすごくいい手に見えてしまいました。
▲4四角は▲1一角成の狙いはありますが、▲5三角成や▲5三成銀の狙いもあります。
ただし後手玉は詰めろではありません。
短い時間では対応できず本譜は△3一玉▲2二歩△5九飛▲8八玉△9五桂で、ソフトの評価値+982で先手優勢。

この手順の△3一玉は早逃げの手ですが、▲2二歩も全く見えておらず△同金なら▲5三角成が厳しいです。
よって△5九飛▲8八玉として△9五桂と△8七歩からの詰めろをかけましたが、▲2一歩成△同玉▲4一飛△3一銀と持ち駒の銀を使わせたら先手玉の詰めろが消えるので後手がまずかったようです。
△3一玉は受けになっていなかったようです。
△3一玉では△5九飛がありました。
△5九飛▲8八玉△8七歩で、ソフトの評価値-1577で後手優勢。

この手順は、△5九飛と王手をする手で▲8八玉に△8七歩と叩きます。
△8七歩は気持ちのいい手ですが、後手は歩切れになるので寄せがあるかが気になります。
△8七歩に▲同金なら△9五桂でソフトの評価値-3199で後手勝勢。
この手順は、△9五桂が次に△8七桂成▲同玉△8九飛成からの詰めろで後手勝勢です。
△8七歩に▲同玉なら△8九飛成▲8八金△9五桂▲9六玉△8八龍▲8二飛△3一玉▲8五玉△9二金で、ソフトの評価値-2306で後手勝勢。
この手順は、▲8七同玉から中段玉となって後手としても少し嫌な形ですが、△9二金と飛車を取る形で後手が余しているようです。
先手に金を渡しても後手玉は詰みません。
最初の局面では▲4四角と打たれたときに、後手玉がどの程度危ないかを短い時間で見極めないといけなかったです。
また寄せで△8七歩は歩切れになり玉が上部に脱出する形になりますが、それを恐れずに踏み込むときは歩を叩くという感覚が大事なようです。
受けを見切って寄せにでるのが参考になった1局でした。