馬を作らせないように辛抱する

上図は、角換わりからの進展で△3六歩と突いた局面。ソフトの評価値-62で互角。

先手は3筋を突き捨ててから▲4五桂と跳ねる展開で1歩損してからの仕掛けですが、△4四銀と上がって受けてきました。

以下後手は△6五歩と突き捨ててから△3六歩として▲同銀なら△3八角が狙いです。

対局中はここでの対応に迷いました。

▲3六同銀△3八角▲6四歩△5四銀▲2八飛△6五角成で、ソフトの評価値-34で互角。

この手順は△3七歩成を受けるために▲3六同銀としたのですが△3八角に▲6四歩と突く手です。

ここで△5四銀をうっかりして以下▲2八飛に△6五角成と進んだのですが、先手がやや失敗したかと思っていたのが意外にも互角でした。

先手からは▲3三歩と叩く筋はありますが、先手は▲6四歩と伸ばしているので、後手の馬を追い返すことができません。

このような展開になると桂馬がお互いの持ち駒に入りやすく後手から△6六桂と打てれば後手が駒得になりますので、それを先手がどうやって受けるかという感じです。

この展開もあったのですが、やはり後手の馬の働きが大きいことを考えると馬を作らせない指し方もあったようです。

▲3六同銀では▲4八金がありました。ソフトの評価値-67で互角。

この手順は△3七歩成を受けるのであれば▲3八歩はありますが、3筋に歩が使えなくなりますので▲4八金として受けます。

▲4八金とすると6筋の守りが弱くなりますが、後手に馬を作らせないので辛抱します。

このようにじっと辛抱して受けるというのが少し見えづらいです。

後手も桂馬を使って攻めたいのですが、いつでも▲3四桂の反撃の筋があります。

▲4八金以下△6七歩▲同金△6五桂▲6六銀△8六歩▲6五銀△8七歩成▲9五角で、ソフトの評価値-256で互角。

この手順は、△6七歩に▲同金として△6五桂に▲6六銀と受ける形で△8六歩があるのでやや危険ですが、▲6五銀と桂得してから▲9五角とする手です。

先手は普通は指しづらいのですが、と金を作られても2九に飛車がいるので受けに効いているのと▲3四桂の筋を狙う展開です。

この手順が嫌であれば△6七歩には▲5八玉が自然です。

馬を作らせないように辛抱するのが参考になった1局でした。