上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲7四歩と突いた局面。ソフトの評価値-302で後手有利。
この局面は、後手が穴熊で左側に駒が片寄っているので右側が手薄です。
先手が▲5四歩と打って後手陣を抑えているので、いつでも▲5五角や▲9五角から▲7四銀と出るような筋もあり、ここで後手がさらに抑え込まれるとまずい形です。
この局面は後手がややまずいのかと思っていましたが、ソフトは後手有利だったのは驚きました。
実戦は△7四同歩▲6六角△8二飛▲5五角△8四飛▲9一角成△8六歩▲同歩△同飛▲8八歩で、ソフトの評価値+79で互角。
この手順は、互角になっているものの先手に馬を作られてしかも香車を取られる展開で、普通に考えたら後手が失敗している形です。
△7四同歩では△8六歩がありました。
△8六歩▲同歩△7四歩で、ソフトの評価値-399で後手有利。

この手順は、△8六歩に▲同歩とさせてから△7四歩と手を戻す形です。
△7四歩以下▲5五角なら△8六飛▲8八歩△8七歩で、ソフトの評価値-389で後手有利。
この手順の▲5五角は狙いの一手ですが、△8六飛から△8七歩の形はまだ後手は香車を取れていませんので後手が指せるようです。
最初の手順の▲7四歩△8六歩に▲6六角なら△8五飛で、ソフトの評価値-240で互角。

この手順は▲8六同歩とせず▲6六角で後手の飛車がどこにいくかで手を決める展開です。
△8五飛に▲7七桂なら△8二飛▲7三歩成△同桂▲7四銀△8七歩成▲7三銀不成△7七と▲8二銀不成△6七とで、ソフトの評価値-483で後手有利。
この手順は、△8五飛が銀取りなので▲7七桂と跳ねますが、以下△8二飛が少しうっかりしやすい手です。
▲7三歩成から▲7四銀で後手が失敗かと思っていたのですが、△8七歩成から△7七とがくると後手のと金が働きそうな形に対して先手の8二の銀が少し重たいので後手が指せそうです。
このあたりは後手は最小限でどの程度被害を抑えて指せるかという形で神経を使いますが、うまく立ち回れば穴熊が活きそうな展開になりそうです。
飛車をどのように動かすかが参考になった1局でした。