3筋の細かい動き


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4三銀と3四の銀が下がった局面。ソフトの評価値+451で先手有利。

先手は穴熊が完成しており理想的な形で少し指しやすいかとは思っていましたが、この時点で先手有利なのは気がつきませんでした。

穴熊の固さで先手の方がやや固いということだと思いますが、ここからどうやって手を作っていくかという局面です。

先手は▲6八角と引いて後手の3五の歩を目標に指すのだと思いますが、ここからの数手は先手が少し損をした感じです。

本譜は▲6八角△3四銀▲3六歩△1五角で、ソフトの評価値+233で互角。

この手順は、飛車と角と銀で3筋から動く形で▲3六歩に△同歩なら▲同飛で飛車が軽くなるのですが、この瞬間に△1五角がありました。

△1五角には▲1六飛で先手になると思っていたのですが、△4八角成の後に△2五銀で飛車が死ぬ形です。

やはり歩越し飛車はあまりいい形ではありません。

△1五角に▲2八飛とすべきでしたが△3六歩で1歩損になります。

▲6八角では先に▲1六歩がありました。

▲1六歩△1四歩▲9六歩△9四歩▲6八角△3四銀▲3六歩で、ソフトの評価値+374で先手有利。

この手順は、▲1六歩として△1五角の筋を消します。

後手は△1四の様子見に先手も▲9六歩として様子を見ます。

9筋の突き合いはどちらに有利になるかは現段階では不明です。

△9四歩に狙いの▲3六歩としてどうかという展開です。

▲3六歩以下△同歩▲同飛△8四角▲5七角で、ソフトの評価値+376で先手有利。

この手順は、△8四角にどうやって△4八角成を受けるのかと思っていたのですが、▲5七角とぶつけるのは初めて見ました。

△8四角に▲3八飛が自然な受けですがあえて角交換狙いは意外でした。

△同角成▲同銀に形は後手の3四の銀が浮いており狙われやすいと意味で、先手は角交換をした方が得ということだと思います。

よって後手は角交換を避けて△6二角としますが、やや先手が指しやすそうです。

3筋の細かい動きが参考になった1局でした。