上図は、角換わりからの進展で▲3三歩と打った手に△同桂とした局面。ソフトの評価値-45で互角。
この局面は、普通は先手が強く攻めたいところですが後手の馬が手厚いので反動がきついのが気がかりです。
先手は6四の歩の拠点がありますが、後手からいつでも△6七歩と叩く手がありうるさいです。
本譜は▲3四歩△4五桂▲同歩△5五銀で、ソフトの評価値-270で互角。

この手順の▲3四歩と打って△4五桂の▲同歩とする手順は部分的には見る手ですが、それは銀交換できて▲3三銀と打ち込むことができるような手です。
その場合は一直線になりやすい展開ですが、本局のように△5五銀左とかわされるとやや先手の攻めが空振りしているような感じです。
次に後手から△6七歩や△6六桂がきつく後手の中央が手厚いです。
なお▲4五同歩では▲同銀もありましたが、△同銀直▲同歩△6四馬で、ソフトの評価値-343で後手有利。
この銀交換にする指し方もあったようですが、△6四馬と拠点の歩を取られて飛車取りになるので後手は味がいいです。
▲3四歩では▲3三同桂成がありました。
▲3三同桂成△同銀▲3四歩△4四銀▲6六桂で、ソフトの評価値-53で互角。

この手順は▲3三同桂成と桂馬の交換をして▲3四歩と叩く手です。
▲3四歩に△同銀なら▲2六桂や▲3五歩が狙いです。
よって△4四銀としますがそこで▲6六桂が少し見えづらいです。
銀取りですが△5五銀直には▲6三歩成△同金▲7二角の筋があります。
また先手に銀が入ると▲3三銀の打ち込みが狙い筋で後手は先に受けるのが無難です。
▲6六桂以下△2一桂▲7九玉で、ソフトの評価値-79で互角。
この手順はややゆっくりした流れですが、後手は3三からの打ち込みが気になり、先手は6七の歩の叩きが気になるのでどちらも先受けした展開です。
こうやってみると受けは大事のようで、ある程度自玉がしっかりしていないと反動がきついようです。
ゆっくりした流れにするのが参考になった1局でした。