大駒を切る前に細かい手を作る

上図は▲6五銀と桂馬を取った手に△同歩とした局面。ソフトの評価値+284で互角。

駒割りは銀と桂馬の交換で先手が少し駒損ですが、穴熊に囲っているのでいい勝負のようです。

後手からいつでも△3七歩成の筋があるので先手も忙しい局面です。

実戦は▲7七角としましたがこれがあまりよくなかったようです。

▲7七角△3七歩成▲2五飛△同歩▲8四桂で、ソフトの評価値-468で後手有利。

この手順は、▲7七角と角の活用を図りましたが△3七歩成も厳しく▲2五飛と飛車を切る展開から▲8四桂とひっかけてどうかという流れです。

駒割りは飛車と桂馬の交換でだいぶ先手が駒損しているので少し先手が苦しいです。

先手は穴熊ですが後手は攻めてに困りません。

▲7七角では▲8四桂がありました。ソフトの評価値+178で互角。

この手は金と香車の両取りですが、後手は7二の金は渡したくないので△8二金が自然です。

△8二金▲9二桂成△同金▲9五角△8四歩▲2二歩△1三桂▲2一歩成△同飛▲8四角△7三銀▲同角成△同金▲4四歩△8一飛▲4三銀で、ソフトの評価値+452で先手有利。

この手順は、▲9二桂成と香車を取ると▲9五角の筋ができるのが大きいです。

実戦も▲8四桂の手がありましたが、その前に飛車を切って駒損になっているので本譜の方が断然いいです。

角が5九にいればまだ△3七歩成の筋には▲同桂とできます。

▲9五角に△8四歩は中合いの手ですが、そこで▲2二歩と後手の陣形を少し崩すのが興味深いです。

△1三桂と逃げられてたいしたことがないようでも▲2一歩成とすると△同飛が後手は一時的に飛車の位置が悪くなります。

以下▲8四角△7三銀▲同角成と少し先手が駒損になりますが、▲4四歩と伸ばして▲4三銀と打ち込めれば先手も指せるようです。

このような戦いだとまだ先手に飛車があって受けに利いており、いつでも▲2五飛とする手もあるのが大きいです。

大駒を切る前に細かい手を作るのが参考になった1局でした。