馬の働きをよくする

上図は、相居飛車で先手左美濃に囲って右四間飛車の展開で△1五香と香車を取った局面。ソフトの評価値+452で先手有利。

駒割りは飛桂と角の交換で先手が駒損ですが、後手は歩切れです。

現状は桂損ですが、8二に馬がいるので駒損は解消できそうです。

ここで貴重な先手の手番ですが、どのように手を作るかという局面です。

後手は歩切れなので香車を取って攻める手がいいかと思い本譜は▲1三角としました。

▲1三角△4二玉▲9一馬△7三桂で、ソフトの評価値+71で互角。

この手順は、▲1三角に△4二玉は香車が入ると▲4八香のような手があるので後手は指しづらいかと思っていましたが、強く△4二玉と上がられました。

▲1三角に△2二香では▲5五馬とされて、また受けるのではつらいのかもしれません。

▲9一馬として指しやすくなったかと思いましたが、△7三桂が馬の利きを止めた手でこれで先手の馬の働きが少し鈍くなりました。

以下▲4八香はありますが、△4三香と打たれると意外と攻めるのは大変なようで、1三の角もはっきりしない働きです。

ちょっとこのあたりの指し方はいまひとつだったようです。

▲1三角では▲8一馬がありました。

▲8一馬△9五桂▲7八銀△8七桂打▲6八玉で、ソフトの評価値+369で先手有利。

この手順は、▲8一馬と桂馬を取って駒損を回復する手ですが、△9五桂にどのように受けるかが分かっていませんでした。

△9五桂に▲7八銀と逃げて△8七桂打に▲6八玉と逃げるのが少し気がつきにくいです。

このような形の先手玉の危険度がいまひとつ分かりにくいのがその理由です。

▲6八玉に△9九桂成なら▲9一馬△8九成桂▲4八香△4三香▲5五馬で、ソフトの評価値+475で先手有利。

この手順は▲9一馬と取るのが一見ぬるいようでも、以下▲5五馬と引いた形は馬の働きがものすごくいいのが魅力です。

▲5五馬で攻防に働く馬になるので価値が高いです。

先手有利とはいえまだ大変ですが、本譜よりははるかに馬の働きがいいです。

馬の働きをよくするのが参考になった1局でした。