飛車をどこに打つか

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で後手がトーチカに囲った展開で△3三角と打った局面。ソフトの評価値+557で先手有利。

なお△3三角では△2二歩もあってそれが普通の手ですが、▲4一角や▲4三角や▲4四飛などがあって先手が攻めることができる展開です。

△3三角は▲2一飛成とされますが△2二飛とぶつけて飛車を捌く手です。

△3三角と指されると▲2一飛成とする手を誘っているようで指しにくいのですが、先手をだったら勢いで桂馬を取って飛車を成るしかありません。

本譜は△3三角以下▲2一飛成△2二飛▲同龍△同角で、ソフトの評価値+590で先手有利。

この手順は先手は桂得になるのですが、後手も遊んでいる飛車が捌ける展開なのでやる気が出ます。

ソフトでもやはり桂馬を取って飛車が成るこの展開を推奨していました。

後手はトーチカで玉がどの程度固いのかいまひとつ分かりにくいのですが、一応金を目標に駒を狙った方がいいかと思い実戦は▲2三飛としました。

▲2三飛△7七角成▲同金△8五桂▲7八金△9五歩で、ソフトの評価値+285で互角。

この手順は、6三の金を狙って▲2三飛としたのですが、後手は角を切って△8五桂から△9五歩と先手の穴熊の端を突いて結構嫌な形です。

まだ互角ですが先手の飛車がいまひとつ後手に響いていないような感じです。

▲2三飛では▲2一飛がありました。

▲2一飛△7七角成▲同金△8五桂▲7八金△9五歩▲8六歩で、ソフトの評価値+501で先手有利。

この手順は実戦と似ているのですが、▲2一飛と後手の7一の金を狙いに指す手です。

いますぎに7一の金を狙うというより、将来的に駒が増えたら含みで狙う手です。

後手は△7七桂から△9五歩と端に手をつけますが、そこで▲8六歩と催促します。

▲8六歩では普通は▲9五同歩ですが、△9七歩▲同香△同桂成▲同銀△9六歩で、ソフトの評価値-548で後手有利。

やはり端の対応は間違えるとすぐに形勢が逆転するようです。

▲8六歩以下△9六歩▲8五歩△8六金▲8九桂で、ソフトの評価値+444で先手有利。

この手順は、後手は数の攻めに対して先手も数の受けの展開で難しいですが先手が指せるようです。

▲8六歩以下△9六歩▲8五歩△9七歩成▲同香△同香成▲同銀△9六歩▲8六銀で、ソフトの評価値+654で先手有利。

この手順は、最後の△9六歩に▲8六銀と上に逃げるのが興味深く、▲8八銀もありますが△8六香と後手が食いつく形になります。

後手も端を攻めると反動で将来端を攻められるので神経を使います。

そのときに先手の飛車は1段目の方がよさそうです。

飛車をどこに打つかが参考になった1局でした。