上部脱出を恐れずに寄せ形にする

上図は、相居飛車の先手右四間飛車からの進展で△4六同成銀と飛車を取った局面。ソフトの評価値+1170で先手優勢。

駒割りは角と銀桂の交換ですが、ここで先手の手番なのが大きく先手が指せているようです。

しかし後手玉も上部が広いので、上に逃げらると先手も捕まえるのに神経を使います。

上部脱出には2四の地点に抑えの駒を作ればいいのですが、角2枚と金と歩で少し微妙な駒になっています。

実戦は▲2四角△4九飛▲5九歩でソフトの評価値+596で先手有利と進みましたが、△4九飛で△2三金▲4二角成△8七歩で、ソフトの評価値-1262で後手優勢。

この手順は、▲2四角と1三の地点からの脱出を抑えたつもりでも△2三金とされると角は頭が丸いので▲4二角成と進みます。

そこで△8七歩が厳しくこれが△8九飛からの詰めろになっており、形勢が逆転しています。

後手玉は詰めろになっていないので先手は受けるしかありませんが、▲6七角と8九の地点を受けるなら△5七成銀がまた詰めろになっています。

△5七成銀に▲同銀なら△5九飛▲6九銀△5七飛成がまた詰めろで寄り形なので△5七成銀には▲2四歩としますが、△8八金▲6九玉△7九飛▲同銀△同金▲同玉△6八銀▲7八玉△8八歩成▲同玉△7七銀成▲同玉△8七金まで。

この詰み筋もなかなか気がつきにくい筋ですが、△8八歩成から△7七銀成がうまいです。

▲2四角では▲2二金がありました。

▲2二金△1三玉▲2一飛成で、ソフトの評価値+2023で先手勝勢。

この手順は、▲2二金と打つのですが△1三玉に▲2一飛成が▲1一龍△2四玉▲1三角の詰めろになっています。

▲2二金に△同金なら▲同歩成△同玉▲2四歩が詰めろで寄り形です。

▲2一飛成以下△2四玉▲1三龍△3五玉▲1三角△4五玉▲4九香△4八歩▲1八角△3六金▲4七歩△同成銀▲5七桂で、ソフトの評価値+5857で先手勝勢。

この手順は、先手は角を2枚持っているのが大きく▲1三角△2四金と合い駒をするのは▲同角成△同玉▲1三角の詰み筋があります。

よって後手は上部脱出を目指しますが、▲4九香から▲1八角とすると後手の合い駒が少ないので寄り形になります。

この寄せも短い時間だと結構難しいですが、角と香車を使うのが急所のようです。

上部脱出を恐れずに寄せ形にするのが参考になった1局でした。