上図は、角換わり腰掛銀からの進展で▲4六角と打った局面。ソフトの評価値+301で先手有利。
▲4六角はこの戦形だったらたまに出る手で、後手の攻めをけん制しています。
また攻めとしては▲5五銀左とぶつけるような手を狙っており、それを▲2五桂とからめて攻めるイメージです。
そういった意味で味がいい角ですが、ほとんど互角に近いような先手有利の評価値になっています。
とりあえず後手は▲6四角を受ける必要があるので実戦は△6三銀とされました。
△6三銀▲5五銀左△7三角▲2五桂△2四銀▲6六歩で、ソフトの評価値+400で先手有利。

この手順は、△6三銀と引いて▲6四角を受けたときに▲5五銀左と駒を足して次に▲6四銀を狙います。
後手はさらに△7三角と打って▲6四銀を防いだのですが、▲2五桂から▲6六歩としました。
▲6六歩と打ったら△5四歩で銀が死にますが、銀と桂馬の交換ながら駒全体の働きは少し先手がいいみたいなので先手が指せそうです。
実戦では△6三銀で△6三金が気になっていましたが、後の展開が分かっていませんでした。
△6三金以下▲5八玉△3一玉▲6七歩△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛▲5五銀左△8六歩▲同歩△同飛で、ソフトの評価値-21で互角。

この手順は、お互いに自陣の整備といった感じですが、先手は▲5八玉から▲6七歩△して6六の地点を補強します。
後手は△3一玉として、中央からやや遠ざかった感じの配置にして8筋の歩を交換します。
先手は狙いの▲5五銀左としたときに、後手は再度△8六歩から8筋の歩の交換をします。
後手の狙いとして▲8七歩なら△7六飛▲7七歩△5七桂成▲同金△5六飛▲同金△3八角で、ソフトの評価値-643で後手有利。
この手順は、やや後手がうまくいきすぎですが△7六飛としてから△5七桂成と捨てるのがうっかりしやすい筋で▲5七同金なら△5六飛から△3八角が厳しいです。
また△5七桂成に▲同玉なら△5六飛▲同玉△6五角で王手飛車取りになります。
先手が▲5八玉と寄るとこの筋があるので油断できません。
▲6八玉の形だったら△5七桂成▲同金△5六飛▲同金△3八角に▲5九飛とすることができます。
ちょっとした形の違いで指し方が変わってくるみたいです。
角換わり腰掛銀の▲4六角からの攻防が参考になった1局でした。