玉のコビンを狙って香車を打つ


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△1七角成と6二の角が成りこんだ局面。ソフトの評価値+225で互角。

後手は馬を作ってから△4四馬とか△5三馬と自陣に引く形になると、かなり手厚い陣形になります。

実戦はそれを避ける意味で▲3五角とぶつけましたが、△同馬だったら▲同歩△1八龍でソフトの評価値+57で互角。

この手順は、先手は角交換をして後手の馬を消す手で、角交換後の△1八龍は▲3七角から▲7四桂の筋を先受けした手ですが、これも難しい展開です。

先手は馬を消したのですが歩切れでその後の攻め方が難しいです。

後手からは△5五桂や△4九角など手があるのでちょっと先手が指しにくいかもしれません。

最初の局面での推奨手は▲1三角成だったのですが、ここでは▲7五香もあったようです。ソフトの評価値+104で互角。

▲7五香は場合によっては▲7三香成のような手を狙っており、後手はどの駒でも形が崩れるので取りにくいです。

4一に龍がいると6一の金が狙われやすです。

▲7五香に△7四歩なら▲同香△7三歩▲同香成△同玉▲3五角△同馬▲同歩で、ソフトの評価値+1031で先手優勢。

この手順は、後手は△7四歩から香車を取りにいったのですが、だいぶ危険なようで▲7三同香成から▲3五角として角交換になると▲3七角の王手龍の狙いがあり先手が指せるようです。

▲7五香△5五桂▲同銀△5一金寄▲2一龍△5五歩で、ソフトの評価値+134で互角。

この手順は、△5五桂から攻める手で銀と桂馬の交換で後手が駒得になった展開です。

手順に6一の金を5一に寄せて紐をつけた形ですが、ここで先手にも手があります。

▲3五桂で、ソフトの評価値+183で互角。

▲3五桂は後手の馬の利きを止めながら▲4三桂成を狙った手です。

▲4三桂成に△5四銀が自然ですが、▲7三香成△同銀▲5三歩があります。

▲3五桂に△6二銀なら▲4三桂成△同金▲1三角成で、ソフトの評価値+146で互角。

この手順は、銀を桂馬の交換で先手は少し駒損を回復して▲1三角成と馬を作る展開ですが、互角のようです。

▲3五桂△5六銀▲同金△6七香▲7七角△6九香成▲7四桂で、ソフトの評価値+981で先手優勢。

この手順は、△5六銀から後手は攻め合いにいったのですが、後手の玉を龍の位置が悪く▲7四桂と打たれると△同歩なら▲5五角の筋があり先手が指せるようです。

玉のコビンを狙って香車を打つのが参考になった1局でした。