上図は、角換わりから後手が右玉にした展開に対して先手が▲9八香と上がった局面。ソフトの評価値+111で互角。
右玉に対しては先手もバランスよく駒組みをする手もありそうですが、本局は穴熊を目指して▲9八香と上がりました。
やや駒組みが左に偏りそうですが、囲いが完成して戦いの争点が作れればいいという感覚です。
後手は穴熊を完成させる前に動いてきました。
本譜は▲9八香以下△5五歩▲4七銀△6五歩▲同歩△同桂▲6六銀△6四歩で、ソフトの評価値+5で互角。fff

この手順は、△5五歩に▲4七銀と右側に引いたのですが、後手は△6五歩から桂馬を使って△6四歩とした展開です。
この形になると6六の銀が浮いているので▲6七金直とするか▲6七歩と打つかという形ですが、6六の銀と4七の銀のバランスがいまひとつだったかもしれません。
銀の連携が少し悪く特に4七の銀は使いづらいようで、▲5六歩と突く手はありますがいつでも△3九角の筋があります。
△5五歩に▲4七銀と引く手では▲6七銀がありました。
△5五歩▲6七銀△6五歩▲同歩△同桂▲6六銀左△6四歩で、ソフトの評価値+186で互角。

この手順は、▲6七銀と引いて銀2枚が横に並ぶ形です、
後手は△6五歩から桂馬を使って動いてきましたが▲6六銀左として今度は銀が縦2枚並ぶ形です。
一般的に銀が並ぶ形はバランスがいいとされています。
ただし、△6四歩に対して先手は穴熊を目指すか、囲いはこのままで右側に手をかけるかが気になります。
△6四歩▲9九玉△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛▲8八金△9五歩▲同歩△9六歩で、ソフトの評価値-44で互角。
この手順は、先手は穴熊に組んで▲8八金と閉めたのですが、後手は9筋を突き捨てて△9六歩がうるさく、▲同香なら△8五角▲9七金△9六角▲同金△8七飛成の筋があります。
この展開になると角と香車の交換でも飛車が成られたら先手が悪いようです。
△6四歩▲5八金△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩△8一飛▲6八金右で、ソフトの評価値+46で互角。
この手順は、穴熊をやめて▲5八金と4七の地点を守った手に後手が8筋の歩の交換をする展開です。
先手も右側の駒を動かすのは後手からいつでも角の打ち込みがあるので慎重になる感じで、あまり進展性のある展開にはならないようです。
最後の▲6八金右に△4七角には▲5八角と合わせる手がありますが、やや千日手模様のような展開になりそうで、最初の局面で後手から△5五歩から△6五歩がいい手だった感じです。
角換わりの右玉への駒組みが参考になった1局でした。