少し攻めが細くても仕掛ける


上図は、相矢倉からの進展で△9一飛と8一の飛車が移動した局面。ソフトの評価値+199で互角。

ここまで駒組みが少し長くなりお互いに手を出しづらい展開だったのですが、△9一飛としたことで次に△9五歩がくることが見えています。

ここで△9五歩の前に先手も仕掛けたかったのですが、仕掛ける筋が見えずもう少し手待ちをしました。

実戦は△9一飛以下▲4九飛△9五歩▲同歩△同香▲9七歩△3五歩で、ソフトの評価値-316で後手有利。

この手順は▲4九飛として次に▲4五歩のような筋にしたのですが、後手から9筋を仕掛けてさらに△3五歩と桂の頭を狙ってきました。

△3五歩に▲4七銀として3筋を守る手はありますが、△6六角▲同金△5七銀で、ソフトの評価値-520で後手有利。

この手順は一時的に銀と角の交換になりますが、△5七銀と打てば後手は駒損が回復できて先手玉が薄くなるので先手が悪いです。

よって△3五歩に▲同歩として△3六歩に▲3九飛△3七歩成▲同飛で、ソフトの評価値-324で後手有利。

この手順は、先手は桂損で後手歩切れで、3五に歩がいて攻めの拠点になると思っていましたが、やや手順が不自然で苦し紛れな感じなので後手が指せそうです。

やはり3七の桂は攻めに使った方がよかったです。

▲4九飛では▲4五歩がありました。

▲4五歩△同歩▲同桂で、ソフトの評価値+321で先手有利。

この手順はシンプルに▲4五歩から仕掛ける手で、△同歩に▲同桂と動きます。

先手は攻めが飛車と角と桂馬で5八の銀は攻めに活用しづらい形なので、実質3枚の攻めです。

やや攻めが細いようにも見えますが、これで手になっているのかが気になります。

普通は2筋が手薄なので△2二銀を考えます

▲4五同桂に△2二銀▲2四歩△同歩▲同角△2三歩に▲4二角成があります。

▲4二角成に△同玉なら▲4四歩△同金▲5三金△3二玉▲6三金△4五金▲6四金で、ソフトの評価値+764で先手有利。

▲4二角成に△同金なら、▲5三金△4四角▲4二金△同玉▲5五歩△4三金▲8三金△6二角右▲4七銀で、ソフトの評価値+521で先手有利。

この手順は、2筋を交換してから△2三歩に▲4二角成がうるさい攻めで、決して一方的な展開ではないですが、先手玉が固いのでうるさい攻めのようです。

実戦の桂損よりかははるかにいいみたいです。

少し攻めが細くても仕掛けるのが参考になった1局でした。