駒を繰り替えて辛抱する


上図は、相掛かりからの進展で△4二銀と上がった局面。ソフトの評価値-228で互角。

先手は1歩損で、しかも2八に歩がいる形で少し抑え込まれており歩切れです。

また5六の飛車が歩越し飛車の形で使いづらく、動ける範囲も狭いのでこれらより先手が少し指しにくいので先手不利かと思っていました。

よって評価値が互角だったのは意外でした。

実戦は、▲3六銀△8五飛▲6六角△6二金▲7七桂△8二飛▲3七桂で、ソフトの評価値-643で後手有利。

この手順は、▲3六銀として以下先手の2枚の桂馬を跳ねて5六の飛車を活用する意味で中央に桂馬が飛べればいいという感覚で、苦しいなりに何とかなるかと思っていましたが、評価値はだいぶ下がりました。

後手も5三の地点に駒をたくさん利かせているので簡単にはつぶれません。

また7七に桂馬が跳ねると将来桂馬の頭を狙われる感じで、それに先手が対抗できればいいですが、対抗策がないと先手が不利になりそうです。

このあたりは先手の駒組みがいまひとつだったようです。

▲3六銀では▲5八玉がありました。

▲5八玉△2四歩▲6八銀△7二金▲5九銀△6二銀▲4八銀上△9四歩▲2七歩で、ソフトの評価値-194で互角。

この手順は、先手は駒を前に出るというより駒を繰り替えるという形で7九の銀を4八に移動して遊んでいた銀を活用する展開です。

▲4八銀上として3筋を補強します。

7九の銀を活用するためには6八に玉がいては活用できないので、▲5八玉と中住まいにします。

桂馬は1回跳ねると後に戻ることができませんので、どうしても駒を組み替えるというのが難しくなるので、先手は2枚の桂馬を跳ねるのを保留して辛抱するのが大事みたいです。

最後の局面で後手から△2五桂とするのは狙いの手ですが、この場合は▲1一角成があります。

お互いに手を出しづらい形ですが、実戦よりはよかったようです。

駒を繰り替えて辛抱するのが参考になった1局でした。