上図は、後手角交換振り飛車からの進展で4五に飛車がいるときに▲4六歩と打って△同飛とした局面。ソフトの評価値+518で先手有利。
駒割りは銀と桂馬の交換で先手が少し駒損をしていますが、7四の馬と7五の桂馬がいい位置にいるので少し先手が指せているようです。
後手としても怖い形ですが、ここで先手がどのように指すかという局面です。
実戦は先手の飛車が少し遊んでいるので飛車交換を目指しました。
△4六同飛以下▲4八飛△同飛成▲同金△1九角成で、ソフトの評価値-147で互角。

この手順は、飛車交換をしてから△1九角成として後手も香車を取って馬を作った展開です。
先手からは▲8三桂成から清算して▲7五桂のような筋はありますが、すぐに後手玉が寄らない形です。
また、この瞬間は銀香と桂馬の交換で先手がほぼ銀損しています。
飛車交換は後手が少し指しづらいかと思っていましたが、そうでもなく先手の方がだいぶ形勢を損ねたようです。
このあたりは少し楽観的に考えていたようで、先手がやや失敗です。
▲4八飛では▲4七金がありました。
▲4七金△4四飛▲4六歩△5五銀▲8六桂で、ソフトの評価値+509で先手有利。

この手順は、7四に馬がいるので▲4七金と5八の金を活用する手です。
▲4七金とすると玉の守りが少し薄くなりますが、このような手が少し見えにくいです。
感覚的にどこかで▲6八金右と寄りたいところを、▲4七金として後手の飛車成りを受けるのが手厚かったようです。
▲4七金に△同飛成なら▲同馬△2八角成▲7四桂で、ソフトの評価値+621で先手有利。
この手順は、後手は金を取ってから△2八角成としますが、7四の馬が移動すれば▲7四桂が生じますので、この展開は先手が指せそうです。
よって後手は△4四飛と引いて次に△2八角成を狙いますが、▲4六歩として後手の飛車と角の利きを止めます。
以下△5五銀として馬取りと△4六銀を狙った手に▲8六桂が味がいい手です。
▲8六桂は後手の4四の飛車と先手の7四の馬がいなければ▲7四桂とする狙いや、持ち駒がたくさん増えれば8三の地点で清算して7四に駒を打ち込むような筋もあります。
先手は2八の飛車があまり攻めに使えていませんが、飛車の利きで受けに役立てる感覚です。
まだ難しい形勢ですが、先手は馬が手厚いのでまずまずです。
金を玉と反対側に移動して活用するのが参考になった1局でした。