苦しくても自陣角を打って辛抱する

上図は、横歩取り青野流からの進展で△8九飛と飛車を打った局面。ソフトの評価値-1316で後手優勢。

駒割りは角と金銀桂の3枚替えで後手が駒得で、しかも次に△5九飛成があるので後手優勢です。

先手は大駒が3枚ありますが、後手陣が低い陣形で隙がないので先手は粘るだけみたいな感じです。

実戦は、△8九飛以下▲4八銀△6八金で、ソフトの評価値-1150で後手優勢。

この手順は、△8九飛と打って▲4八銀と受けた形ですが、対局中は△8九飛では△9九飛を予想しており以下▲4八銀に△9八飛成と駒得を活かしてゆっくり指されてくるのかと思っていました。

△9九飛▲4八銀△9八飛成なら▲2一角があって、△3一金なら▲6五角が厳しいので、後手も香車を取る筋は危険だったようです。

よって、後手は△8九飛としましたが、▲4八銀に△6八金と厳しく来られました。

このあたりの後手は寄せの形をイメージしているような指し方で、先手はややのんびり構えすぎでした。

実戦は、△6八金に▲同金なら△2六桂▲3七玉△2九飛成でソフトの評価値-1962で後手優勢。

このような展開になると先手玉だけが終盤戦みたいな形なので、凌ぐのは困難です。

▲4八銀では▲4八角がありました。ソフトの評価値-1162で後手優勢。

この手順は▲4八角と埋めて受けに徹する形で、ややじり貧ではあります。

ただ▲4八角は△2六桂を受けているので後手も直ぐに決めにはいけません。

▲4八角以下△7二銀引▲1六歩△8六飛成▲2七歩△7七金で、ソフトの評価値-1368で後手優勢。

この手順は、後手は龍を作って△7七金とする展開で以下△5六龍からゆっくり指すイメージですが、これで先手が悪いようです。

ただし実戦の手順よりやや粘れそうなので自陣角を打って辛抱した方がよかったです。

苦しくても自陣角を打って辛抱するのが参考になった1局でした。