横歩取り△2三歩型の変化

上図は後手横歩取り2三歩型からの進展で、飛車と金の交換から▲3八銀と上がった局面。ソフトの評価値+221で互角。

飛車と金の交換でやや先手が駒損ですが、先手は低い陣形で後手の飛車の打ち込みに備えています。

昔一時期に指された形ですが、横歩取りは3三角型が多いため最近は見ることはなかったです。

しかし、実戦でこのような展開になり、ここで対局中に2つの疑問が生じました。

1つは実戦は▲3八銀に△3三銀と上がったのですが、ここで△8六歩とこられるのが気になっていました。

このタイミングで△8六歩は見たことがなかったのでいい手でないと思っていましたが、対応を間違えると相手の主張が通ります。

△8六歩▲同歩△同飛▲2二角で、ソフトの評価値+809で先手優勢。

この手順は、後手が8筋の歩を交換したときに8筋を受けるのでなく▲2二角とする手です。

▲2二角以下△3三桂▲1一角成△7六飛▲7七銀△7四飛▲8八香で、ソフトの評価値+854で先手優勢。

この手順は、△3三桂と先手の角道を止めて何とか8六の飛車を活用したい形ですが、平凡に▲1一角成とすると飛車と金香の交換で2枚替えになりますので先手優勢です。

ただし、最後の▲8八香と打った局面でも圧倒的に先手がいいかというとそんなことはなく、後手の盤上の飛車と持ち駒の飛車と2五の角と3三の桂馬が働く展開になると先手も神経を使います。

対局中は、▲2二角が見えておらず▲7七角と打って△7六飛にどう指そうかと迷っていました。

▲7七角△7六飛▲8七銀△7四飛▲7五歩△同飛▲7六歩△4五飛▲1一角成で、ソフトの評価値+349で先手有利。

この展開も先手がいいみたいですが、やはり後手の飛車が働く展開になると先手は神経を使います。

もう1つは、定跡でどこかで▲1六歩と突く手があったと思っていたのですが、タイミングが分かっていませんでした。

実戦は最初の局面から△3三銀▲7七銀だったのですが、▲7七銀で▲1六歩でソフトの評価値+274で互角。

▲1六歩と突くのはこのタイミングで突くみたいで、先手の次の狙いは▲3五金△1四角▲1五歩で角を殺す手です。

よって▲1六歩には△2四歩とすれば▲3五金には△1四角▲1五歩△4一角と角が逃げることができますので、▲3五金と打っても働きが悪いです。

また、▲1六歩に△8六歩は▲同歩△同飛▲3二角△2二飛▲3一金があります。

よって後手も8筋の歩の交換でできないみたいです。

横歩取り2三歩型の変化が参考になった1局でした。