生角でなく馬を作って手を広げる

上図は、後手振り飛車に先手トーチカからの進展で▲4四銀と角を取った手に△同銀とした局面。ソフトの評価値+102で互角。

駒割りは、飛車銀と角金の交換でいい勝負のようです。

先手のトーチカの守りはしっかりしていますが、後手の5八の歩が4九の飛車と働いてと金になってから先手陣に迫る可能性があるので、それに対抗する手が必要です。

実戦は4四の銀が浮いているのを目標に▲6六角と打ちました。

▲6六角△5五銀打で、ソフトの評価値-8で互角。

▲6六角はいつでも▲4四角とする手やどこかで△5九歩成とすると▲3九金とはじいて受ける手を用意したつもりですが、△5五銀打と手厚く先手を取って受ける手です。

△5五銀打に▲7五角なら△6四銀▲6六角△5五銀右のような展開で千日手になる可能性があります。

△5五銀打は打たせたという意味はありますが、後手も手厚くなっているので効果は不明です。

生角で角の働きがやや狭いので別の指し方もあったようです。

▲6六角では▲3一角がありました。

▲3一角△3二飛▲7五角成で、ソフトの評価値+344で先手有利。

この手順は、▲3一角から▲7五角成として馬を作る展開で、実戦の生角より馬の方が駒の働きが広がります。

▲7五角成に△5九歩成なら▲3九金△4六飛成▲4三角△2二飛▲3一馬△2三飛▲6一角成△同銀▲3二馬で、ソフトの評価値+446で先手有利。

この手順は、△5九歩成に▲3九金が打てるかどうかがポイントです。

3九に金を打つと先手玉と反対に位置なので、この金が直接先手玉の守りに役立つことはなさそうですが、後手からの攻めを遅らせるという意味はあります。

△4六飛成とさせることで後手のと金の攻めを遅らせます。

▲4三角から▲3一馬と後手の飛車を攻めた手に△2三飛と逃げますが、そこで▲2一角成とせず▲6一角成と金を取るのが少しうっかりしやすいです。

▲2一角成とすると△同飛▲同馬で遊んでいた飛車と働いている角を交換で、一時的に馬の働きが悪いのとそこで後手の手番になるので少し先手が損みたいです。

後手の守りの金と交換するのは実戦的な手で、後手玉を薄くしてから以下▲3二馬と後手の飛車を攻めてまずまずです。

生角でなく馬を作って手を広げるのが参考になった1局でした。