上図は、横歩取り△2三歩型からの進展で△2五歩と突いた局面。ソフトの評価値+332で先手有利。
この局面は、ほとんど指されないとはいえ定跡にも出てきそうな展開ですが、先手有利の評価値になっていたのは意外でした。
駒割りは飛車と金の交換で先手がやや駒損ですが、先手は低い陣形で後手の飛車の打ち込みに備えており後手は歩切れです。
先手有利の評価値になっていますが、実戦的にはほぼ互角か常に後手からの飛車の打ち込みがある先手の方が神経を使います。
△2五歩も先手から見れば嫌な手で、次に△2六歩と伸ばせばいつでも△2七歩成と先手の陣形を乱すことができます。
対局中はそれが嫌で、実戦は▲3五金△1二角▲2五金としましたが、ソフトの評価値-131で互角。
この手順は▲3五金から▲2五金として歩を取った展開ですが、2五の金の働きがあまりよくないようで評価値もだいぶ下がりました。
▲3五金から▲2五金は、指していてもあまりいい手ではないとは思っていましたが、△2六歩から歩を伸ばされたときの受け方がいまひとつ分かっていませんでした。
▲3五金では▲3七桂がありました。
▲3七桂△2六歩▲3五金で、ソフトの評価値+296で互角。

この手順は、▲3七桂と跳ねて△2六歩と伸ばしたときに▲3五金と打つ手ですが、このタイミングで▲3五金はなかなか指せない手です。
なお、評価値が先手有利から互角になりましたが、先手有利だった評価値もほぼ互角に近い数値のためだと思われます。
▲3五金に△1二角とか△2七歩成▲同銀△2九飛のような手が気になります。
▲3五金に△1二角なら、▲4五桂△6二玉▲3三桂成△同桂▲2二角で、ソフトの評価値+376で先手有利。
この手順は▲3五金と打った効果で▲4五桂と跳ねることができ、△6二玉と5三の地点を守りましたが▲3三桂成から▲2二角で先手もまずまずです。
▲3五金に△2七歩成なら、▲同銀△2九飛▲3八銀△1九飛成▲5五角で、ソフトの評価値+66で互角。

この手順は、2九の桂馬が跳ねたことで歩の成り捨てから△2九飛と打たれますが、▲3八銀から▲5五角と打ってどうかという展開です。
▲5五角は▲3三角成△同桂▲3四金や、▲3四金△同銀▲1一角成や、▲4五桂を含みにした手で味がいいです。
ただし駒割りは、飛香と金の交換で先手が少し駒損で後手に龍ができているので、ここから先手は相当うまく指さないと大変なような気がします。
互角になっていますが、あまり先手を持ちたくない感じです。
2筋を受けない指し方が参考になった1局でした。