上図は、相横歩取りからの進展で△5七桂不成とした局面。ソフトの評価値-142で互角。
相横歩取りからお互いに早い段階で飛車と角を持ち駒にした展開で、そこから20手くらい進んだ局面です。
駒割りは、角と金銀の交換で2枚替えで先手が駒得していますが、後手も△5七桂不成は厳しい手で次に△6九飛が狙いです。
ここでは先手は受ける1手ですが、どのような形で受けるかという場面です。
実戦は△5七桂不成以下▲5八銀△4九桂成▲同銀で、ソフトの評価値-235で互角。
この手順は、△6九飛を受ける▲5八銀が自然な1手だと思ったのですが、後手は△4九桂成から駒損を回復するして、駒割りは角と銀桂の交換になりました。
この展開は先手陣は少し安全になりますが、先手の持ち駒が飛と金と桂と歩で攻めとしてはやや細い感じです。
また後手が持ち駒の歩が多いのに対して先手は少ないのも気になります。
▲5八銀では▲3八銀がありました。ソフトの評価値-97で互角。

この手は、△6九飛▲5八玉△4九飛成に▲同銀を用意した受けですがいかにも危ないような受け方です。
後手の持ち駒に飛車があるので、先手は自陣に駒を埋めて受けたいところをあえて盤上の駒で受けるというのが驚きです。
▲3八銀に△6九飛なら、▲5八玉△8九飛成▲8八金△6九龍▲5七玉で、ソフトの評価値-215でで互角。
この手順の受け方も多分実戦では指せないような気もしますが、先手は▲5七玉として桂馬が入ればどこかで▲3四桂として、ほとんど後手玉は受けなしのような形になるのが狙いです。
また▲7二飛のように2段目に飛車を下ろすのも厳しいので、後手は早めに△4二玉として上部に逃げる必要があります。
▲3八銀以下△4九桂成▲同銀△4二玉▲2二歩で、ソフトの評価値-94で互角。

この手順は、▲3八銀に△6九飛をやめて△4九桂成から△4二玉と早逃げをしたのですが、そこで▲2二歩と打ってどうかという形です。
▲2二歩以下△同銀▲6二飛△5二金▲3四桂△4一玉▲5二飛成△同玉▲6一銀△4一玉▲5二金△3一玉▲4一金打まで。
これはうまくいきすぎですが1つの狙いで、後手陣を壁銀にして▲6二飛とあえて飛車を相手の玉の近くに打ちます。
△5二金と金ではじいて先手がまずいようでも▲3四桂から▲5二飛成が平凡ながら鋭く△同玉に▲6一銀以下詰みです。
▲2二歩には△同金と取るみたいですが、いい勝負のようです。
あまり見ない受け方が参考になった1局でした。