戦力不足でも辛抱する指し方

上図は、▲6一成桂と金を取った手に△同銀とした局面。ソフトの評価値+62で互角。

駒割りは、金金と飛車桂の交換でいい勝負です。

先手玉は穴熊に対して後手の守り駒は少ないですが、4七にと金がいるため銀を取ると後手が駒得になります。

先手は何かここから手を作っていかないといけません。

実戦は▲5六銀△同銀▲3五角△6二銀打▲5六金で、ソフトの評価値-505で後手有利。

この手順は、後手のと金で銀を取られることなく▲5六銀から▲3五角として角を活用して▲5六金としたのですが、評価値はだいぶ下がりました。

この手順は駒の損得はありませんが、先手の6七の金が▲5六金と斜めに出ることで守りが弱くなったのがよくなかったのかもしれません。

▲5六銀では▲5四金がありました。

▲5四金△5七と▲同角で、ソフトの評価値+40で互角。

この手順は▲5四金として攻めの拠点を作ったのですが、まだ攻め駒が不足していますので、もたれるような感じで▲5五金とか▲6三金を狙っています。

どちらが実現してもまだ大したことはありませんが、何とか食いつく手です。

▲5四金以下△5七とに▲同角とします。

この瞬間の駒割りは金金と飛銀桂で先手が駒損です。

ただし先手は6七の金と5七の角の形がきれいな形で処理することができます。

特に6七の金があれば、場合によっては▲6八金引とかで守りを強化することができます。

▲5七同角以下△4六銀打▲6八角で、ソフトの評価値-283で互角。

この手順は、△4六銀打として5五の銀に紐をつけたのと▲3五角と角を活用するのを防いだ手ですが、▲6八角と引いてどうかという展開です。

▲6八角は少し弱いような手ですが、場合によっては▲8六角から▲5三角成のような狙いです。

大駒が活用できるようになれば小駒よりスピードが上がりますので、辛抱するような感じです。

後手の△4六銀打も決して働きがいい銀とはいえなく、打ちたくて打ったような手ではないので▲6八角で辛抱します。

▲6八角以下△3七飛▲7八金打で、ソフトの評価値-117で互角。

この手順は、△3七飛に▲7八金打として先手の持ち駒は歩しかありませんが、▲5五金と▲8六角を含みに粘る感じです。

評価値を見ても互角なので、先手は駒損ですがまだ頑張れる形です。

戦力不足でも辛抱する指し方が参考になった1局でした。