上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手が急戦を仕掛けての展開で△5五同飛と角を取った局面。ソフトの評価値+617で先手有利。
駒の損得はなくぱっと見はいい勝負に見えますが、先手は龍を作っているのと後手玉がそんなに固くないので先手が少し指せているようです。
後手の5五の飛車が直通しているので先手としても少し嫌な形です。
対局中は、4八の銀の働きが少し悪いので中央に活用することを考えました。
実戦は△5五同飛以下▲5七銀△2六歩▲3七龍△5六香▲8六香△7四桂で、ソフトの評価値+278で互角。

この手順は▲5七銀と中央に銀を活用する手ですが、△4九角を事前に受けた意味もあります。
後手は△2六歩と打って▲同龍なら龍の利きが弱くなるので▲3七龍としましたが、△5六香と打っときました。
それに対して▲8六香と後手の8三の地点を狙っていきましたが、△7四桂と香車をとる狙いの受けで互角のようです。
この展開は後手が駒得になりそうで、手順に8六の香車を取れれば後手も盛り返した感じです。
△7四桂には▲8三香成△同玉▲7五桂はありますが△7二玉で、先手がかえって忙しくなりそうです。
▲5七銀では▲5七歩がありました。
▲5七歩△5一飛▲1三と△4四角▲8八銀△2六歩▲2九龍で、ソフトの評価値+607で先手有利。

この手順の▲5七歩ですが、歩切れになるのと4八の銀が使いづらくなるので全く浮かびませんでした。
ただしここに歩を打つと後手の飛車の縦の利きが完全に止まります。
後手の△5一飛は▲2一龍を受けた手ですが、そこで▲1三とで歩切れを解消します。
後手は△4四角から△2六歩として先手の龍を抑えにいきましたが、▲2九龍で後手のこの後の指し手が難しいです。
▲2九龍に△8四桂なら▲7七銀△7四香▲6六銀で、ソフトの評価値+744で先手有利。
この手順は後手は△8四桂から△7四香と先手の玉頭から狙いますがやや単調で。▲6六銀と先受けされると次に▲7五歩△同香▲7七歩で後手の攻めが切れてしまいます。
▲2九龍に△1一飛なら▲5六桂△5五角▲2三と△同金▲2六龍△2四歩▲4四歩△同銀▲同桂△同角▲3五歩で、ソフトの評価値+496で先手有利。
この手順は後手は△1一飛と遊んでいる飛車を活用する手ですが、▲5六桂からと金を捨てて▲4四歩が厳しく後手の2三の金が浮いているのを咎めている感じです。
以下銀と桂馬の交換で先手が駒得で、先手が少し指せているようです。
じっと歩を打って受けるのが参考になった1局でした。