後手から動いてもらって指す

上図は、横歩取り青野流からの進展で△4四銀と上がった局面。ソフトの評価値-167で互角。

この局面は、先手の1歩得で持ち駒に歩が2枚あるのに対して後手は歩切れです。

先手の飛車が浮き飛車で少し狭く後手に狙われやすいです。

後手は中住まいに6二の金と6三の銀の組み合わせのバランスがいいです。

これらより、互角とはいえ後手の方が少し評価値がいいみたいです。

先手をもって指すと少し息苦しい局面ですが、後手もここから有利にもっていくのも結構大変みたいです。

実戦は▲3五歩△5四角▲5六飛△8一飛▲3四歩△3六歩▲2五桂△2三金で、ソフトの評価値-419で後手有利。

この手順の▲3五歩は飛車の動ける範囲を広げた手ですが、△5四角がこの形の狙いに1手です。

横歩取りで局面が持久戦模様になると△5四角の筋違い角がよく見られます。

先手の飛車を狙うのと3七の桂の頭を狙う意味です。

△5四角に▲5六飛と逃げた手に1手ためて△8一飛としてから△3六歩と打ってくる展開で、最後の△2三金で後手有利になったようです。

この局面は先手の2歩得ですが、後手の2三の金が働きそうな形で、先手の飛車を目標に指せば金駒の圧力で後手がいいということだと思います。

対局中は、3七の桂馬がさばけそうだったので最低限の満足はしていましたが、そこから有効な手が見えなかった感じで大局観がいまひとつだったようです。

▲3五歩と伸ばしたことで、△5四角から△3六歩と打たれたのがややまずかったようです。

▲3五歩では▲2五歩がありました。ソフトの評価値-145で互角。

この手は、2筋の歩を伸ばしただけでぱっと見で効果が分かりづらいです。

▲2五歩と突くと▲2五桂とは跳ねられなくなるので、全く考えていませんでした。

▲2五歩に△5四角が気になります。

▲2五歩以下△5四角▲5六飛△3五歩▲同歩△同銀▲7一角△7二飛▲6二角成△同飛▲4五金で、ソフトの評価値+60で互角。

この手順は、△5四角として先手の飛車を狙う手ですが、▲5六飛とした形は3七に桂馬がいるので4五に駒が出づらいです。

この形は▲9六飛のような筋もあり、簡単には飛車が死なないようです。

よって▲5六飛には△3五歩として先手の桂頭を狙う手ですが、▲7一角から▲6二角成と金を取ってから▲4五金でいい勝負のようです。

先手から動くより、後手に動いてもらってから反動で指すという感じみたいです。

▲2五歩に後手は△5四角と打たなかったら▲2四歩と伸ばして、場合によっては▲2三角と打ち込む感じです。

後手から動いてもらって指すのが参考になった1局でした。