垂れ歩を打って手を作る

上図は、相掛かりからの進展で7二の金が△8三金と上がった局面。ソフトの評価値-173で互角。

駒の損得はありませんが、次に△7四金とされると1歩損の上に7筋を抑えらえそうな形になります。

先手は動くとしたらこの瞬間と思い、少し無理気味でも動いていきました。

実戦は、▲7三歩成△同桂▲8六歩△7四金▲3三歩△同角▲4五桂で、ソフトの評価値-483で後手有利。

この手順は、▲7三歩成と利かせてどの形で取っても▲8六歩としてから将来▲8五桂とする狙いです。

後手は△7三同桂から△7四金と圧力をかけた手に、数手前に3筋の歩を突き捨てた手を活かして▲3三歩と打って△同角に▲4五桂と跳ねました。

対局中は、歩をだいぶ渡しましたが先手の2枚の桂馬が捌けそうなので最低限の手になったかと思っていたのですが、評価値は後手有利でした。

後手有利ということは先手の攻め方が無理筋みたいです。

実戦は▲4五桂に△4四角で5三の地点を補強されて容易ではありません。

自分から動いて形勢が悪くなるというのは、いまひとつ大局観がよくないようです。

▲7三歩成では▲8五桂がありました。

▲8五桂△7四金▲2二角成△同銀▲7二歩で、ソフトの評価値-190で互角。

この手順は、▲7三歩成を利かせずに単に▲8五桂と跳ねる手で△7四金に角交換をしてから▲7二歩と打つ手です。

3筋を突き捨てている効果で△4四角が両取りになりません。

▲7二歩に△同飛は▲8三角があるので取れません。

▲7二歩以下△8五飛▲7一歩成△3六桂▲4九金△8六歩▲8八銀△8九角で、ソフトの評価値-291で互角。

この手順は、△8五飛と桂馬を取ってから△3六桂が厳しいです。

▲4九金と逃げた手に△8六歩が追撃の1手で、▲同歩なら△同飛▲8七歩△4八桂成▲同金△2六飛で飛車がす抜かれてしまいます。

よって△8六歩に▲8八銀として△8九角と打つ展開ですが、△3六桂が逃げ道封鎖の駒になっているので、うまい手があれば後手が勝てそうな形ではあります。

この展開も互角はいえ先手がつらそうですが、このような展開になるのであれば最初の局面は少し先手の方が悪いということになりそうで、このあたりは難しくてよく分かりません。

ただし▲7二歩と打って手を作るのは参考になりそうです。

垂れ歩を打って手を作るのが参考になった1局でした。