上図は、後手横歩取りからの進展で△8七同飛成と金を取った局面。ソフトの評価値-396で後手有利。
駒割りは角と金の交換でいい勝負ですが、後手陣はしっかりしており龍を作っているので後手がやや指せているようです。
部分的な手としてはここで▲8五飛はありますが、△同龍▲同桂△8八飛でソフトの評価値-528で後手有利。
この手順は飛車交換になって先手も飛車が捌けますが、△8八飛と打たれると先手が駒損になるので後手が指せるようです。
実戦は、△8七同飛成以下▲2一角△3一金打▲3二角成△同金▲7六角△8八龍▲5九銀△8四歩で、ソフトの評価値-1332で後手優勢。

この手順は、▲2一角と打って△3一金打に▲3二角成とする手ですが、ややタイミングが早かったようであまり効果がありませんでした。
その後の▲7六角に△8八龍も次に△6八龍があるので▲5九銀と辛抱しましたが、△8四歩と▲8五飛の筋を受けられたら先手は勝負所がありせん。
対局中に△8四歩は気がつきましたが、時すでに遅しという感じです。
▲2一角では▲5九金がありました。ソフトの評価値-446で後手有利。

▲5九金は6八の銀に紐をつけて次に▲8五飛の飛車交換を狙う手です。
▲5九金以下△7四金▲5五飛△8九龍▲8二歩△9九龍▲8一歩成△5四香▲同飛△同歩▲3五桂△3四銀▲2一角△3一歩▲7九歩で、ソフトの評価値-375で後手有利。
この手順は、△7四金と手堅く打って▲8五飛を消してゆっくり龍を活用する意味です。
▲5五飛に△8九龍に▲8二歩が狙いの一手で、△同龍なら▲8五歩で後手の龍を抑えるつもりです。
よって後手は△9九龍と香車を取って▲8一歩成に△5四香で飛車を取りにいきます。
▲同飛の瞬間は、飛金と角桂の交換で先手がだいぶ駒損ですが、▲3五桂から▲2一角とくらいついてどうかという展開です。
将棋としては後手の陣形が手厚く、しかも駒得で龍ができているので後手の方がいいですが、先手は▲7九歩と底歩を打って粘る感じです。
龍は強い駒で、その駒で攻められると受ける側はきついため攻めを振りほどくのは大変ですが、先手は8一のと金を活用してなんとかあやをつけたい感じです。
龍を作られると厳しいのが分かった1局でした。