勝勢でも玉の逃げ方に注意する

上図は、相矢倉からの進展で△7八銀成と飛車を取った手に▲同玉とした局面。ソフトの評価値+4376で先手勝勢。

この局面は後手玉は受けなしで、△4三歩は▲2二銀△4二玉▲5二金までです。

また、△3二金打としても▲同銀成△同金▲2三桂△2二玉▲1一銀△1二玉▲3二龍までです。

よって後手は先手玉を詰ましにいくしかありません。

実戦は、▲7八同玉以下△5八飛▲6八桂△6七金▲8九玉で、ソフトの評価値+7665で先手勝勢。

この手順は、△5八飛に▲6八桂と合い駒をする展開で、以下△6七金には▲8九玉でも▲6七同玉でも即詰みがないようで先手が余しているようです。

対局中は、△5八飛では△6六桂を気にしていました。ソフトの評価値+4736で先手勝勢。

△6六桂はただ捨てですが、▲6六同金とさせると6六玉というルートがなくなります。

このような局面は、詰みか不詰みかていねいに考えないといけないのですが、短い時間の対局では直感になることがほとんどです。

よって直感でどの形が詰みにくいかを考えた方がいいようです。

先手は6筋と5筋に逃げると玉が広く4三龍がいるので受けにも効いているようです。

この局面では逃げるなら▲7九玉と▲6九玉と▲8八玉は詰みですが、それ以外は不詰みです。

上部に逃げるなら▲7七玉が一番分かりやすそうで、△7八飛▲6六玉△5四桂▲同龍△4八角▲5五玉△4四金打▲同龍△同金▲6四玉△3七角成▲4六桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

また別の逃げ方で△6六桂に▲6七玉はありますが、△5七歩成があり▲同玉なら△5八飛▲6六玉△4八角は結構めんどくさくなります。

△5八飛と打った手が攻防に役立ちそうだからです。

よって▲6七玉と逃げた場合は、△5七歩成▲6六玉△5六飛▲7五玉△7六飛▲同玉△8五金▲6六玉で、ソフトの評価値+6541で先手勝勢ですが結構危ない逃げ方になるそうです。

また最初の局面で△6六桂に▲同金もあります。

△6六桂▲同金△7七歩で、ソフトの評価値+5000で先手勝勢。

この手順は、▲6六同金とすると△7七歩がうるさいです。

△7七歩に今度は▲6七玉とすると、△5七飛▲7六玉△8五金で詰みです。

この変化は6六に金がいるので上部に脱出できません。

△7七歩には▲同玉以外はすべて詰みのようです。

△7七歩以下▲同玉△8五桂▲8六玉△7七角▲7五玉△6六角成▲同玉△6九飛▲5五玉△4四金打▲6四玉で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

やはり勝勢といっても危険な筋はたくさんあるようです。

勝勢でも玉の逃げ方に注意する参考になった1局でした。