上図は、相掛かりからの進展で▲5三銀成と6二の銀が成って王手をした手に△3一玉と逃げた局面。ソフトの評価値+1018で先手優勢。
駒割りは角と金の交換でいい勝負ですが、先手陣はまだしっかりしており攻め駒が後手陣に迫っているので、先手が指せているようです。
ただし、対局中は後手の持ち駒も豊富にあるので後手に手番が回ってくるとうるさい形でまだ難しい局面だと思っていました。
実戦は、△3一玉以下▲2三歩△同金▲4三成銀△2二玉▲3二銀で、ソフトの評価値+844で先手有利。

この手順の▲2三歩は後手玉を△2二玉とさせない手筋で、逃げ道の封鎖の意味です。
後手はいつまでも▲2三歩が残っていては危ないので△2三同金とします。
以下▲4三成銀が▲3二金の詰めろなので△2二玉と逃げますが、そこで▲3二銀と打ちます。
▲3二銀は▲2三銀成から▲3三金と打つのが狙いで、5五に角がいるのでまだ詰めろにはなっていませんが、かなり後手玉に迫っています。
そのような意味でまずまず指せていると思っていたのですが、▲2三歩は推奨手ではありませんでした。
▲2三歩では▲2四飛がありました。ソフトの評価値+1080で先手優勢。

▲2四飛は飛車を働かせる手ですが、この手は次に▲4二銀以下の詰めろです。
▲2四飛に△2三歩なら▲4二金△同金▲同成銀△同玉▲2三飛成で、ソフトの評価値+2104で先手勝勢。
この手順は、△2三歩には▲4二金と打って先手は金駒を1枚多く渡しますが、▲2三飛成とした局面は詰めろで、後手玉はほぼ受けなしなので先手勝勢です。
▲2四飛△2三歩▲4二金△同金▲同成銀△2二玉▲3四飛で。ソフトの評価値+1951で先手優勢。
この手順は、▲4二同成銀に△2二玉と逃げたのですが、▲3四飛と飛車を逃げた手が▲3二飛成△1三玉▲2四銀△同玉▲3四金△2五玉▲3五金△2六玉▲2三龍の詰めろになっています。
▲2四飛△2三歩▲4二金△同金▲同成銀△2二玉▲3四飛に△3一銀なら、▲3二銀△4二銀▲2三銀成△同玉▲2四歩△3四玉▲3五金まで詰みです。
この手順は、▲3四飛に△3一銀と粘ったのですが、▲3二銀とかぶせるのがいい手で△4二銀には▲2三銀成から▲2四歩として最後は頭金でぴったりです。
なお最後の図面の▲2四飛には、後手から△5六桂と打って▲同歩なら△4六角から△2四角と飛車を抜く筋はありますが、△5六桂には▲6九玉があります。
これらより▲2四飛と大駒を働かせた方がよかったようです。
大駒を活用して寄せるのが参考になった1局でした。