上図は、横歩取り青野流から△6四歩と突いた局面。ソフトの評価値-167で互角。
横歩取り青野流は激しい戦いになりやすいのですが、ゆっくりした展開です。
普通は横歩取りの戦形は、先手は5八の玉とか6八の玉にして戦いになるのが多いのですが、先手の飛車が歩越し飛車だと自分が指すとうまくいかないので、右に玉を配置して飛車をできるだけ軽い形にできないかという思いで駒組みを進めました。
実戦は、▲3八玉△7四歩▲4八金△6三銀で、ソフトの評価値-391で後手有利。

この手順は、先手は玉の整備を進めたのですが後手は△7四歩から△6三銀と安定した形になりました。
△7四歩と突かれると先手の飛車が7筋に回ることができず、また3六に歩があるため先手の飛車が窮屈です。
飛車の働きが悪いというのは形勢に大きく影響するようで、やはり後手の方が指しやすくなったようです。
▲4八玉では▲7五飛がありました。ソフトの評価値-143で互角。

この▲7五飛は飛車を左側に回る手で、▲7五飛から▲7六飛とすると飛車が安定します。
また場合によっては▲7七桂から▲8五飛と飛車をぶつける筋もありそうです。
今見れば▲7五飛は普通な手ですが、対局中は△7四歩と突く筋が見えておらずふわっと▲3八玉としたのは盤面全体を見ていないです。
▲7五飛以下△6三銀▲7六飛△7四歩▲5八玉△7三桂▲8六飛△8五歩▲7六飛△8一飛▲3八金で、ソフトの評価値-196で互角。
この手順は、▲7六飛から▲8六飛と飛車交換を狙う手で後手は飛車交換をさける△8五歩という展開です。
先手は狙いの1つですが、ここまでの手順で一番気になったのは4八の玉を▲5八玉としている手です。
4八の玉を中住まいにする▲5八玉ですが、部分的には手損しています。
やはりこの戦形は、▲5八玉から▲3八金から▲4八銀とするのが普通のようです。
なおこの将棋は、5九の玉が▲5八玉▲6八玉▲5八玉▲4八玉と進んだので右の方に玉を移動したいと思っていたのですが、ソフトは局面を線で見るのでなく点を見るようでそのような手の流れを重視せずに▲5八玉とするようです。
飛車を左側に移動して軽く使うのが参考になった1局でした。