上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で、△4七銀成と3六の銀が歩を取って銀が成りこんだ局面で、ソフトの評価値+703で先手有利。
この局面は駒の損得はないのですが、先手の8六の角と6六の銀と7四の歩が後手玉の近くで狙っている形です。
後手は△4七銀成と先手陣に入っていますが、穴熊で9九に玉がおりまだ先手玉に響いていないので先手が指せているようです。
対局中も先手が少し指しやすいとは思っていましたが、ここからどのように手を広げていくかという局面です。
実戦は、△4七銀成以下▲7五銀△4五桂▲6四銀△7四銀で、ソフトの評価値+923で先手優勢。
この手順は、7四に歩の拠点があるのでそれを活かす意味で▲7五銀から▲6四銀と圧力をかけましたが、評価値を見る限りではこの指し方も悪くはなかったようです。
ただし、銀を一直線に前に進める指し方で、指し手に含みが少ないとも言えそうです。
▲7五銀はソフトの候補手の1つでしたが、推奨手は▲5四歩でした。
▲5四歩△同歩▲2四歩で、ソフトの評価値+758で先手優勢。

この手順の▲5四歩はいわゆる筋という手で、5筋の歩を切れば将来▲5三歩や▲5九歩のように歩を使った細かい指し手が選べる可能性があります。
もちろん相手に1歩を渡すのでいいことばかりではありませんが、△同歩に▲2四歩が継続手です。
▲2四歩は先手の飛車に働きを入れる手で、次に▲2三歩成とする手がありますので普通は△2四同歩とします。
△2四同歩▲3五歩△同飛▲2四飛△2五飛▲同飛△同桂▲4八歩で、ソフトの評価値+754で先手有利。

この手順は、▲2四歩と突き捨てて△同歩▲3五歩から▲2四飛と飛車を捌く手です。
▲2四飛に△2五飛から後手は飛車交換して次の△2八飛に期待します。
△2八飛が入ると7八に金が浮いているのが形が悪く、その手が来る前に何か対策が必要です。
△2五同桂のときに▲4八歩と銀取りに打つのが細かいです。
▲4八歩を打つことで後手に△2八飛と打たれても▲3九金があります。
▲4八歩以下△2七飛▲4七歩△2九飛成▲5九金で、ソフトの評価値+613で先手有利。
この手順は、△2七飛と離して飛車を打って▲4七歩に△2九飛成とする手ですが、そこで▲3九歩でなく▲5九金がいい手のようです。
部分的には8六の角がいないと△5九龍とされますが、持ち駒の歩を残して部分的な狙いは▲2二飛から▲5三歩と打って△同金なら▲8二銀のようなイメージです。
最初の手順の評価値より結果的にはやや低いですが、指し手はこちらの方が本格的な感じします。
平手の将棋なので片方が簡単に勝つのは難しいですが、このような手の流れのようです。
飛車を捌いて2段目の歩で受けるのが参考になった1局でした。