終盤で飛車が移動して即詰み

上図は、相掛かりからの進展で△3三同玉と成銀を取った局面。ソフトの評価値+811で先手優勢。

先手は持ち駒に角と金と桂馬があるので▲4五桂からの寄せがありそうな局面です。

ただし、即詰みはなさそうでどうするか展開ですが、後手も持ち駒が豊富にあって6五の角が攻防に利いているので少し複雑です。

実戦は△3三同玉以下▲4五桂△4三玉▲2四飛△7九銀で、ソフトの評価値-99973で後手勝勢。

この手順の▲4五桂の王手は自然な手ですが、△4三玉に▲2四飛が悪かったです。

部分的には▲2三飛成からの詰めろですが、この瞬間に△7九銀がありました。

後手も受けがなさそうなので攻めるとすればこの筋になるのですが、なんとこの手から即詰みだったようです。

2筋は2四に飛車がいるので不詰みかと思っていたのですが、そうではなかったようです。

実戦は、△7九銀以下▲同玉△7八銀▲同金△同歩成▲同玉△7六香▲6九玉△7八香成▲5九玉△6八金▲4九玉△5八金打以下詰みです。

この手順は、△7九銀と捨ててから△7八銀として清算すると後手の持ち駒に金が2枚入ることになるので、先手玉が寄せやすくなります。

なお△7八銀に▲6八玉と逃げるのは△6七銀成▲同玉△5五桂以下で、後手の持ち駒に金銀銀桂歩があるので詰みです。

△7九銀から清算する筋は手数はかかりますが、並べ詰みのようです。

なお最初の△7九銀に▲5九玉としたほうが複雑だったのですが、△5八銀が気がつきにくい手です。ソフトの評価値-99977で後手勝勢。

後で△7九銀には▲5九玉で不詰みだったのではと思っていたのですが、△5八銀がありました。

△5八銀では普通は△6八銀打と銀を打つ筋なのですが、▲4九玉△5八銀▲3九玉で、金銀桂桂歩では2四に飛車がいるので、不詰みのようです。

最後の図面の△5八銀と捨てるのは意味が少し分かりづらいのですが、▲同玉でも▲同金でも後手の攻め駒に近づけた形にして駒を清算しやすくするためです。

△5八銀に▲同金なら△6八銀打で、▲4八玉なら△3八金で詰みなので▲同金とします。

△5八銀▲同金△6八銀打▲同金△同銀成▲同玉△7八金があります。

△7八金以下▲5九玉なら△5八歩があって、▲同玉なら△4七銀以下詰みです。

また△7八金に▲同金なら△同歩成▲同玉△7六香▲7七歩△同香成▲同玉△8七飛成▲6八玉△7八金以下詰みです。

また△5八銀に▲同玉なら、△6九銀▲4九玉△5八金で、▲3九玉△4八金▲2八玉△3八角成▲1七玉△2七金▲同玉△同馬▲同玉△3八銀▲3七玉△4七飛▲2八玉△2七飛成までで詰みです。

よって最初の局面では△7九銀を防ぐ意味で2九の飛車はそのままにして、▲4五桂△4三玉▲5三角などで、△2九角成なら▲4二金で詰みを狙うような感じだったようです。

終盤で飛車が移動して即詰みなのが参考になった1局でした。