▲3四飛型で使うか▲2六飛型で使うか

上図は、横歩取りからの進展で△4二銀と上がった局面。ソフトの評価値+100で互角。

後手は横歩取り△3三角型で、△3三角と上がると先手は▲2四飛とすることができず、2筋に回るためには▲3六飛から▲2六飛というルートになります。

それとは別の指し方で、3四の飛車のまま駒組みを進める指し方もありそうです。

実戦は△4二銀以下▲3六飛△8四飛▲2六飛△2三歩▲8七歩で、ソフトの評価値+105で互角。

この手順は、▲3六飛と引いて穏やかに指す手で先手は1歩得ですが、手損になっている展開です。

評価値を見てもそんなに変動していないので、自然な手の流れのようです。

先手は飛車を遠くから相手陣を見ている形なので、飛車が狙われやすい展開にはなりませんし、飛車は縦と横の両方の筋に使えそうです。

通常の横歩取り△3三角型は、後手は2筋に歩を使っていないのが多く、この局面は△2三歩と打って持ち駒の歩が1枚しかないので、少し損をしていると思っていたのですが、あまり影響はないようです。

最近の将棋では、後手から2筋に歩を打って傷を消すような指し方もあるようです。

そのような意味でいい勝負のようです。

また▲3六飛では▲3六歩もありそうです。

▲3六歩△4一玉▲3七桂△5一金で、ソフトの評価値+61で互角。

この手順は、3四の飛車のまま▲3六歩から▲3七桂とする手で3三に角がいるので、桂馬を活用していつでも▲4五桂の筋を見るのもありそうです。

後手は3二の金が浮いているので△4一玉から△5一金とするのは、この戦形でよく出てきそうです。

どちらかというと、こちらの指し方の方が力がいる指し方のように思います。

理由は3四の飛車を活用するのが結構難しいというのがあって、飛車の動ける範囲が狭いので後手に狙われやすいのと、早めに3七桂を跳ねているので持久戦模様になりにくいということです。

どちらかというと急戦模様の指し方でうまく手を作ればいいのですが、相手も用心してくるので簡単ではないです。

歩越し飛車は飛車が使いづらいので、場合によっては飛車と角を交換するような手もあるかもしれません。

ほんとは3四の飛車のまま駒組みを進めば手損は解消されるので一番いいのですが、歩越し飛車になりやすいのでこのあたりが難しいです。

飛車を▲3四飛型で使うか▲2六飛型で使うかが参考になった1局でした。