終盤は1手違いになる

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△9五桂と打った局面。ソフトの評価値+313で先手有利。

駒割りは飛車と銀銀の交換で先手が少し駒得です。

後手玉は薄いのですが、先手も攻め駒が少ないので攻めが繋がるかが微妙です。

先手玉は飛車2枚と桂馬で攻められていますが、金銀5枚の囲いで対抗できているようです。

ここで貴重な先手の手番ですが、どう指すかという局面です。

対局中は攻めることは全く考えておらず、受けに回りましたがかえって後手の攻めが早くなりました。

実戦は△9五桂以下▲7七金寄△6七歩▲同銀△6八歩で、ソフトの評価値+346で先手有利。

この手順の▲7七金寄は8七の地点をさらに補強したのですが、最初の局面では8七の地点は後手の攻めは9五の桂馬1枚に対して、先手の守りは8八の銀と7八の金の2枚なので、数の上では守りが上回っています。

よって▲7七金寄と補強しなくてもよかったようです。

それに対して後手は△6七歩と歩の小技を使ってきました。

▲6七同金寄とすれば1歩得して元の形に戻りますが、今度は後手の手番になるので▲6七同金寄とはしにくいです。

よって▲同銀としたのですが、そこでさらに△6八歩と歩の小技を仕掛けてきました。

金と銀の形を逆形にしたいかにも筋という手で、次に△6九歩成がありますが▲6八同金としても△8七歩成▲同金△同桂成▲同銀△7九飛成で先手玉が詰んでしまいます。

先手玉の守りは金銀5枚で囲っていても、少し形が崩れればつかまってしまうという典型です。

△6八歩には▲8四銀不成で先手が少しいいようでしたが、手の流れからここで▲8四銀不成とは指せず、実戦は▲4五歩△6九歩成でソフトの評価値-3676で後手勝勢。

これらは典型的に自滅のパターンです。

最初の局面の▲7七金寄で▲8四銀不成がありました。ソフトの評価値+719で先手有利。

この手の▲8四銀不成は受けでなく攻めに出る手で、次に▲8三銀成△同桂に▲7三角成が狙いです。

そのように進めば後手受けなしですが、ここで後手に攻める手があるかが気になります。

▲8四銀不成以下△8七歩成▲同銀△同桂成▲同金△6九飛成▲7八桂△8六歩▲8三銀成△同桂▲7三角成△7八龍▲同玉△8七歩成▲同玉△8六歩▲同玉△9五銀▲同馬△同桂▲8三飛で、ソフトの評価値+99986で先手勝勢。

この手順は、8七の地点で清算してから△6九飛成が△7八銀からの詰めろなので油断なりません。

先手は▲7八桂と敵の打ちたいところに打ての格言に沿った手で受けます。

後手は△8六歩と攻めを継続しますが、▲8三銀成から▲7三角成として後手玉はほぼ受けなしです。

ただし後手も△7八龍から△8七歩成とはっとする手があり、今度は先手玉が少し危なくなります。

以下▲8七同玉に△8六歩▲同玉に△9五銀も際どい攻めですが、先手は馬が利いていたので▲同馬から△同香に▲8三飛と打って以下詰みです。

これらの手順は先手がうまくいった例ですが、将棋は最後は一手違いになるようで、自分もこれくらい終盤で指せるようになりたいです。

終盤は1手違いになるのが参考になった1局でした。