上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△8四歩と突いた局面。ソフトの評価値+388で先手有利。
この局面は、後手は三間飛車で3筋の歩を交換しているのに対して、先手は居飛車穴熊を完成しています。
△8四歩と突いたのは将来△8三銀から△7二金の狙いですが、ここで先手がどう指すかという場面です。
対局中は△8三銀とさせてから動いた方がいいかと思い1手ためました。
実戦は△8四歩以下▲1八香△8三銀▲3五銀で、ソフトの評価値+309で先手有利。
この手順は、▲1八香として後手が△8三銀と上がって6一の金が離れ駒になったら▲3五銀と出る手です。
△8三銀と上がった形は、先手に桂馬があれば▲7五桂のような手があるので後手は△7四歩と突きたいところですが、▲3五銀と出て2筋から動く手をみせて先手が少し有利のようです。
ただし最初の局面では▲1八香はソフトの候補手には上がっておらず、推奨手は▲3五銀でした。
▲3五銀△8三銀▲2四歩△同歩▲同銀で、ソフトの評価値+540で先手有利。

この手順は、玉を囲ったら分かりやすく駒を前進させる▲3五銀です。
△8三銀は6一の金が離れ駒になるのですが、△8四歩と突いた手を活かした手です。
△8三銀には▲2四歩から▲2四同銀で2筋が突破できそうで先手有利のようです。
感覚的に▲2四同銀と出た形は少し銀が重たいと思っていたのですが、そうでもないようです。
▲2四同銀以下△3六歩▲同歩△6四角▲4六歩△3六飛▲3七歩△3一飛▲2三銀不成で、ソフトの評価値+899で先手優勢。
この手順は、△6四角の飛車取りには平凡に▲4六歩でいいようで、△3六飛には▲3七歩から▲2三銀不成で先手優勢です。
先手は銀が捌けてさらに飛車が成りこめれば圧倒的に先手優勢になりそうです。
後手は先手の銀を2筋まで出させるのはまずいので、出させない指し方をします。
▲3五銀以下△3四歩▲4六銀△8三銀▲5七銀△7二金▲2六飛△4五歩▲6六銀で、ソフトの評価値+352で先手有利。

この手順は、△3四歩に▲4六銀と引く手で以下銀を▲5七銀から▲6六銀と組み替える展開です。
▲6六銀とした形は銀を攻めにも守りにも選択できそうで幅広いです。
▲6六銀としてからは▲5五歩や▲2四歩を含みに手を進める感じです。
手の流れからいえばこの指し方が本格的だと思いますが、最初の局面から▲3五銀△3四歩に▲2四歩と突く手もありそうです。
▲3五銀△3四歩▲2四歩△3五歩▲2三歩成△3六歩▲同歩△同飛▲1二とで、ソフトの評価値+324で先手有利。
この手順は銀と香車の交換でやや先手が駒損ですが、飛車が成れそうなのでこの手順でも先手が指せそうです。
銀を5段目に出て活用するのが参考になった1局でした。