上図は、角換わりからの進展で▲6六銀と7七の銀が上がったのに対して△8六歩と突いた局面。ソフトの評価値+779で先手有利。
先手は右玉に対して後手は棒銀から9筋で銀と香車を交換した展開で、後手は飛車を働かす意味で△8六歩と突いた局面です。
次に△8七歩成があるので先手がどう受けるかという局面ですが、▲8六同歩としても後手の攻め方が分かっていませんでした。
実戦は、△8六歩以下▲同歩△4四角▲4五歩△2六香で、ソフトの評価値+346で先手有利。
この手順は、△8六歩と後手の飛車を軽くしてから△4四角と狙いの角を打って▲4五歩の催促に△2六香とB面攻撃をする展開です。
右玉に近いところを攻める△4四角から△2六香はこの戦形だとよく出る筋ですが、このタイミングでは見えていませんでした。
これでも先手有利のようでソフトの候補手の1つでしたが、推奨手は▲7五銀でした。
△8六歩以下▲7五銀△8二飛▲8三銀で、ソフトの評価値+754で先手有利。

この手順は、▲7五銀と飛車を責める手ですが、銀が7筋にいくと少し働きが悪くなると思って指せませんでした。
▲7五銀に後手は飛車を下に下がるか横にいくかのどちらかですが、▲7五銀に△5四飛は▲4五銀△5五歩▲5六歩△6五飛▲7七桂で、ソフトの評価値+1178で先手優勢。
この手順は、▲4五銀から飛車を取れる形なので先手優勢です。
よって▲7五銀に△8二飛と引きますがそこで▲8三銀が少し重たい手です。
▲8三銀には△5二飛と逃げます。
▲8三銀以下△5二飛▲同馬△同金▲9二飛で、ソフトの評価値+878で先手優勢。

この手順は、△5二飛に▲同馬から▲9二飛として飛車と角を交換して飛車を打ち込む手です。
部分的には▲5二飛成と▲9八飛成の両取りですが、ここで後手も粘ります。
▲9二飛以下△8七歩成▲同金△8二歩▲9八飛成△8三歩▲9二龍△5一香▲8一龍で、ソフトの評価値+1020で互角。
この手順は、後手は△8七歩成から△8二歩と打って粘る手で、このような手を先手はうっかりしやすいです。
▲9八飛成では▲8二同飛成もありそうですが、△5一香▲7七桂△3五歩▲同歩△5四角で、ソフトの評価値+570で先手有利。
この手順は、▲8二同飛成とする手でこれでも先手有利ですが、8三の銀が盤面に残っているのが気になります。
よって△8二歩には▲9八飛成と香車を取って△8三歩と銀を取られますが▲9二龍から▲8一龍とすると駒割りは、先手の桂得で自陣に隙が少ないので先手が指せそうです。
後手の飛車を目標に手厚く指すのが参考になった1局でした。