上図は、横歩取り青野流からの進展で△6二金と6一の金が上がった局面。ソフトの評価値-62で互角。
横歩取りで持久戦模様になると3四にいた飛車が歩越し飛車になりやすく、本局もそのような展開になりました。
先手は1歩得ですが、飛車が活用できるかが鍵です。
実戦は△6二金以下▲3五歩△7三桂▲5六飛△8一飛で、ソフトの評価値-179で互角。

この手順は、▲3五歩として△同角とされる筋はありますが、先手の飛車の動ける範囲を広げた手です。
以下▲5六飛として△8一飛とお互いに陣形を整える手で互角のようですが、先手からは動くような筋の手がありません。
現在は5六に飛車がいるので3六の地点を守っていますが、後手からいつでも△3六歩と桂頭を狙う手があります。
また後手から△2四銀から△3五銀を狙うような手もありそうです。
対局中は▲3五歩はそんなに悪い手ではないと思っていましたが、少し突くのが早かったかもしれません。
▲3五歩では▲7六飛がありました。
▲7六飛△7二飛▲8六飛△8二飛▲7六飛△8五歩▲7五歩で、ソフトの評価値-8で互角。

この手順の▲7六飛は△7五歩と位と取られるのを避けた手です。
後手に7筋の位を取られるといつでも△7六歩から桂頭を狙う筋があります。
▲7六飛に△7二飛として次に△7五歩を狙いますが、再度▲8六飛してに△8二飛にまた▲7六飛します。
後手は△7二飛とすると千日手模様になるので△8五歩と手を変えますが、そこで▲7五歩としてどうかという展開です。
▲7五歩に△同歩なら▲同飛△7四歩▲8五飛で、ソフトの評価値+50で互角。
この手順は後手はおとなしく指した展開ですが、▲7五飛から▲8五飛とする形は先手の飛車が軽くなります。
▲7五歩に△8四飛なら、▲7四歩△同銀▲7五歩△6三銀▲4六歩で、ソフトの評価値-30で互角。
この手順は、後手は△8四飛と浮いて▲7四歩に△同銀として対抗する手ですが、▲7五歩と位を取って▲4六歩で自陣を整備する展開です。
これらの手順は△8五歩と突いたことで▲7五歩が生じたケースですが、△8五歩を保留されるとまた先手も指し手が難しいです。
このあたりは歩越し飛車で飛車が使いにくいのと、両方の桂馬を跳ねてかつ先手の金駒が前に進んでいないので桂頭を狙われやすいのが課題です。
桂頭に空間をあけずに指すのが参考になった1局でした。