詰ませるときは詰ます


上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7七歩と打った局面。ソフトの評価値+99978で先手勝勢。

駒割りは、角金と銀の交換で実質先手が角得で△7七歩は詰めろでないので、先手が詰めろをかけていけば先手が寄せきれそうです。

ただし△7八歩成とされると先手玉が詰めろになるのと後手玉が上部に脱出しやすくなるので、そこだけは気をつけないといけないです。

実戦は▲7七同銀△7六歩▲4二歩成△7七歩成▲3三飛成△同玉▲4三と△3四玉▲4四と△2五玉▲1六銀で、ソフトの評価値+99997で先手勝勢。

この手順は▲7七同銀と自陣に手を戻す手で、△7六歩が詰めろでないのでここで▲4二歩成から寄せにいく手です。

▲1六銀以下△3六玉▲2七金まで詰みです。

これでもいいのですが、▲7七同銀はやや安全な保険をかけた手で、△7七歩に後手玉に即詰みがあるかはっきり読み切れなかった手です。

形勢は先手勝勢でこれでもいいのですが、最短距離で後手玉を寄せることを考えたら少しぬるい感じです。

▲7七同銀では▲4二歩成がありました。

▲4二歩成△7八歩成▲3三飛成で、ソフトの評価値+99993で先手勝勢。

この手順は、▲4二歩成と金を取る手で△7八歩成は形づくりみたいな手ですが、先手玉が詰めろなので後手玉を詰ます必要があります。

△7八歩成以下▲3三飛成で△同玉なら▲4三と以下実戦と同じ手順で詰みなので、後手は▲3三飛成には△4五玉とします。

▲3三飛成以下△4五玉▲4四龍△5六玉▲4五角で、ソフトの評価値+99996で先手勝勢。

この手順は、▲3三龍から▲4四龍と玉を下から寄せる手で、上部脱出の可能性があるので少し考えにくいです。

最後の▲4五角が見えれば詰み筋に入りそうです。

▲4五角以下△6六玉▲5五龍△7六玉▲7五龍まで詰みです。

このような寄せは盤面に並べると分かりやすいのですが、実戦の数手前の▲4二歩成の段階から頭の中で詰みがあるかを判断するのは意外と難しいです。

特に中段玉は形が定型の寄せになりづらく頭の中で盤面が並びづらいので、手数が長くなるほど決断しにくいです。

ある意味仕方ない面もありますが、即詰みがある場合は詰ませるようになりたいです。

詰ませるときは詰ますのが参考になった1局でした。