銀を重く打って攻めを継続する

上図は、横歩取り△3三角型からの進展で△8九飛と打った手に▲6九桂と打った局面。ソフトの評価値-208で互角。

駒割りは、銀と桂馬の交換で後手がやや駒得ですが歩切れで、先手に歩が6枚あるのは大きいです。

しかし後手が攻めている展開なので先手としても神経を使う局面です。

実戦は△8七角成▲同金で、ソフトの評価値+307で先手有利。

この手順は、飛車を活用する意味で△8七角成とする手で以下▲同金と進みました。

実戦はここで△同飛成▲1一角成で、ソフトの評価値+314で先手有利と進んでこれが自然ですが、ここでは△7八銀という攻め方もあったようです。

△7八銀は次に△6九飛成▲4八玉△3六桂▲3九玉△4九龍▲同銀△2八金までの詰めろです。

よって先手は詰めろを受けることになりますが、△7八銀以下▲4八玉△6九飛成▲4六歩△8七銀成▲1一角成で、ソフトの評価値+289で互角。

この手順は、後手は金と桂馬を取って攻める手で、駒割りは角香と金銀の交換で後手の龍もかなり働いているので、評価値以上に先手も大変な感じがします。

また別の指し方では最初の局面で△2七銀がありました。ソフトの評価値-235で互角。

この手順は、後手の5四の角を活用する△2七銀ですが、角という大駒は2七や8七の地点など複数の利きがあるので攻め幅が広いです。

△2七銀に▲同銀△同角成は、次に後手から△4九馬▲同玉△6九飛成がありますので先手は▲2七同銀とは取りづらいです。

△2七銀に▲1一角成は、△3八銀成▲同金△4九銀▲同玉△6九飛成があります。

△2七銀は予想以上に厳しい手なので、先手も普通の受け方では難しいようです。

△2七銀以下▲2九銀△1五香▲同香△3六歩▲3四香△3七歩成▲3二香成で、ソフトの評価値+199で互角。

この手順は、△2七銀に▲2九銀とややひねった受け方です。

それに対して後手は、取られそうな香車で1歩を取ってから△3六歩と打つ展開で一直線な手の流れです。

形勢は互角のようですが、改めてみると△2七銀はかなり厳しい手のようです。

普通は△2七銀と打たれても▲同銀△同角成▲3八銀で馬がはじかれる形ですが、この場合は△同馬▲同金△4九銀▲同玉△6九飛成がありますので、受けになっていないのも参考になります。

銀を重く打って攻めを継続するのが参考になった1局でした。