自陣角を打って受ける

上図は、相掛かりから5五の地点で銀交換となり△5五同銀とした局面。ソフトの評価値-61で互角。

駒の損得はなく、後手の銀が中央に出ている形でいい勝負のようです。

ここで先手の手番ですが、先手から攻める手はまだなさそうで、手待ちをする手も難しそうなので少し指し手に悩みました。

実戦は、△5五同銀以下▲4五銀△6五桂▲6八銀△7五歩で、ソフトの評価値+62で互角。

この手順の▲4五銀は、2六に飛車が浮いているのでどこかで△4四角と打たれる筋が気になってそれを打たさないという手のつもりで指しました。

後手は5五の銀の形を活かして△6五桂から△7五歩と攻めてきます。

部分的には、後手は盤上の駒と持ち駒に角銀歩と攻め駒がそろっているので後手もうまく攻めているようですが、評価値は互角というのが少し意外でした。

攻められているようでも互角というのは、先手にも対抗手があるということみたいです。

実戦は△7五歩以下▲3五歩△7六歩▲同飛△7七歩で、ソフトの評価値-483で後手有利。

この手順は、先手は飛車の横利きで受けてなんとかなるかと思っていたのですが、△7六歩から△7七歩と打たれると受けるのが大変なようです。

先手の飛車が玉に近いのと、飛車と玉の位置関係がよくなく後手に桂馬が入ると△9四角から△6六桂のような筋があります。

このような展開になると4五の銀がぼけた形になっているので、このあたりの受けの感覚はいまひとつだったようです。

▲4五銀△6五桂▲6八銀△7五歩まではいいとして、▲3五歩では▲8八角がありました。ソフトの評価値-60で互角。

この▲8八角は自陣角の受けですが、後手もこの手に対しての受け方が意外と難しいようです。

▲8八角に△6四銀打なら▲6六歩で、ソフトの評価値+173で互角。

この手順は、△6四銀打として次に△7六歩を狙った手ですが、▲6六歩と桂を取りにいく手がありこれが▲8八角の狙いにもなります。

ただし、先手も▲6六歩とすることで玉のコビンがあくとどこかで△9四角のような王手の筋もあるので、見た目ほど差が開いてはいないです。

▲8八角に△4四銀打なら▲3四銀で、ソフトの評価値+267で互角。

この手順は、△4四銀打として5五の銀に紐をつける手ですが、▲3四銀と4五に打った銀が働く展開になります。

こうしてみると▲8八角はなかなかの手だったようです。

自陣角を打って受けるのが参考になった1局でした。

hh