飛車より角を取って駒を中央で働かせる


上図は、角交換振り飛車からの進展で△2六ととして飛車を取った局面。ソフトの評価値-44で互角。

ここで先手の手番で指し手は▲2一とか▲4二とのどちらかですが、正解は1つのようです。

対局中は飛車を取った方が攻め手が広がると思って飛車を取りました。

実戦は△2六と以下▲2一と△2五と▲3二飛△4三金▲1一と△2九飛▲7八金△4四歩で、ソフトの評価値-588で後手有利。

この手順はお互いに飛車を取り合って敵陣に打つ展開です。

△4四歩の局面は一時的に先手の香得ですが、この局面の評価値は先手の方が少し悪いようです。

最初は少し意外に思ったのですが、よくこの局面を見ると後手も次に△4五歩と桂馬を取れば桂馬と香車の交換です。

そのような意味では駒の損得はないのですが、先手から後手の駒を取るのが少ないのに対して、後手は△1九飛成や2五と金の活用などでまだ駒得を目指せそうです。

そのような意味でこの局面は少し先手が悪いようです。

どの手順が悪かったのかが不思議でしたが、▲2一とでは▲4二とがありました。

▲4二と△3六と▲5三桂成△5一歩▲2三歩△4六と▲同歩△3九飛▲6八金寄で、ソフトの評価値+619で先手有利。

この手順は▲4二と金として角を取る手です。

以下△3六とのと金の活用には▲5三桂成とします。

次に▲5二とがうるさいので△5一歩と受けますが、そこで▲2三歩と後手の飛車成りを受けます。

後手は△4六と金として銀を取って△3九飛に▲6八金寄とした展開ですが、この局面が先手有利だったのは最初は驚きました。

しかし、駒割りは飛銀と角桂の交換ですが、先手は4二のと金と5三の成桂が中央に働いています。

また先手の5六の角は、後手の2一の飛車よりはるかに働いています。

△4六と金で銀をぼろっと取られると先手が大損なようなイメージですが、元々は先手の桂得だったので、あまり影響はないようです。

そのような意味で先手が少し指せているようです。

▲6八金寄以下△5五銀▲7八角△1九飛成▲3三桂不成で、ソフトの評価値+736で先手有利。

この手順は後手は遊んでいる5四の銀を活用する手ですが、▲7八角と逃げて△1九飛成には▲3三桂不成が飛車を取れる形になるので先手が指せているようです。

▲6八金寄以下△4五歩▲5四成桂△同金▲4三角△5五金▲2一角成△5六金▲同歩△6七銀▲7八金打△同銀成▲同金上で、ソフトの評価値+696で先手有利。

この手順の△4五歩は▲同歩なら△同銀として後手の5四の銀と4四の金を働かせる手ですが、▲5四成桂△同金に▲4三角が厳しいです。

ここで△5五金がうっかりしやすい手で▲2一角成と飛車は取れますが、後手は遊んでいる金を角と交換して勝負形です。

以下△6七銀に▲7八金打と自玉を固めて先手が少し指せているようです。

飛車より角を取って駒を中央で働かせるのが参考になった1局でした。