上図は、横歩取り青野流からの進展で△8九飛と打った局面。ソフトの評価値-1506で後手優勢。
この局面だけを見ると横歩取りだった戦型とは思えませんが、後手は右玉のような形です。
駒割りは飛桂と角金の交換で少し先手が駒得ですが、後手の飛車打ちが厳しいのと、後手玉がしっかりしているので後手が指せているようです。
後手から次に△4九銀がありますので、先手は受ける形ですがどのように受けるかという局面です。
実戦は、△8九飛以下▲5九金△8七飛成▲4三角△7八龍▲6八銀△7六桂で、ソフトの評価値-2855で後手勝勢。
この手順は、▲5九金と受けた形ですが△8七飛成から△7八龍に▲6八銀と受けてやや持ち駒の戦力が落ちてきています。
▲6八銀にも△7六桂と打たれて金駒がぼろぼろ取られる展開になりますので、後手勝勢のようです。
実戦は△7六桂に▲4六歩として玉を中段に逃げる筋で、もうひと踏ん張りのような手順ですが、手の流れからすると後手が駒得して指せています。
▲5九金では▲7九歩がありました。ソフトの評価値-1509で後手優勢。

▲7九歩は底歩のような手で大駒を近づけて受ける手です。
▲7九歩に△8七飛成なら▲7八金で、ソフトの評価値-1567で後手優勢。
この手順は、後手は△8七飛成として確実に駒得をする手ですが、▲7八金とできるのが▲7九歩を打った効果で、一時的ですが先手陣は持ちこたえることができます。
▲7九歩△同飛成なら▲6九金で、ソフトの評価値-1384で後手優勢。

この手順は△7九同飛成としたのですが、そこで▲6九金と打てるのが▲7九歩を打った効果です。
▲6九金には△4九銀が気になりますが、そこで▲5九玉とすると後手は5八から頭に打つ駒がなく、△5八歩は2歩のため打てません。
▲6九金以下△4九銀▲5九玉△8九龍▲3九金△8七龍▲4九玉で、ソフトの評価値-856で後手優勢。
この手順はお互いに駒を取りあったのですが、先手は▲4九玉と少し安全なところに逃げたので苦しいなりにまだ戦えそうです。
▲6九金以下△6六桂▲同歩△6七銀▲同玉△6九龍▲6八桂△5八金▲5六玉△4八金▲4六玉で、ソフトの評価値-1329で後手優勢。
この手順は、△6六桂から△6七銀と決めにいった手ですが、先手も中段玉となりそれ以後も駒を取られる形ですが、後手も入玉を抑える駒が少ないので実戦的にはまだ大変なところはありそうです。
後手にプレッシャーをかける粘り方が参考になった1局でした。