飛車を捌いて2段目の歩で受ける

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で、△4七銀成と3六の銀が歩を取って銀が成りこんだ局面で、ソフトの評価値+703で先手有利。

この局面は駒の損得はないのですが、先手の8六の角と6六の銀と7四の歩が後手玉の近くで狙っている形です。

後手は△4七銀成と先手陣に入っていますが、穴熊で9九に玉がおりまだ先手玉に響いていないので先手が指せているようです。

対局中も先手が少し指しやすいとは思っていましたが、ここからどのように手を広げていくかという局面です。

実戦は、△4七銀成以下▲7五銀△4五桂▲6四銀△7四銀で、ソフトの評価値+923で先手優勢。

この手順は、7四に歩の拠点があるのでそれを活かす意味で▲7五銀から▲6四銀と圧力をかけましたが、評価値を見る限りではこの指し方も悪くはなかったようです。

ただし、銀を一直線に前に進める指し方で、指し手に含みが少ないとも言えそうです。

▲7五銀はソフトの候補手の1つでしたが、推奨手は▲5四歩でした。

▲5四歩△同歩▲2四歩で、ソフトの評価値+758で先手優勢。

この手順の▲5四歩はいわゆる筋という手で、5筋の歩を切れば将来▲5三歩や▲5九歩のように歩を使った細かい指し手が選べる可能性があります。

もちろん相手に1歩を渡すのでいいことばかりではありませんが、△同歩に▲2四歩が継続手です。

▲2四歩は先手の飛車に働きを入れる手で、次に▲2三歩成とする手がありますので普通は△2四同歩とします。

△2四同歩▲3五歩△同飛▲2四飛△2五飛▲同飛△同桂▲4八歩で、ソフトの評価値+754で先手有利。

この手順は、▲2四歩と突き捨てて△同歩▲3五歩から▲2四飛と飛車を捌く手です。

▲2四飛に△2五飛から後手は飛車交換して次の△2八飛に期待します。

△2八飛が入ると7八に金が浮いているのが形が悪く、その手が来る前に何か対策が必要です。

△2五同桂のときに▲4八歩と銀取りに打つのが細かいです。

▲4八歩を打つことで後手に△2八飛と打たれても▲3九金があります。

▲4八歩以下△2七飛▲4七歩△2九飛成▲5九金で、ソフトの評価値+613で先手有利。

この手順は、△2七飛と離して飛車を打って▲4七歩に△2九飛成とする手ですが、そこで▲3九歩でなく▲5九金がいい手のようです。

部分的には8六の角がいないと△5九龍とされますが、持ち駒の歩を残して部分的な狙いは▲2二飛から▲5三歩と打って△同金なら▲8二銀のようなイメージです。

最初の手順の評価値より結果的にはやや低いですが、指し手はこちらの方が本格的な感じします。

平手の将棋なので片方が簡単に勝つのは難しいですが、このような手の流れのようです。

飛車を捌いて2段目の歩で受けるのが参考になった1局でした。

飛車を左側に移動して軽く使う

上図は、横歩取り青野流から△6四歩と突いた局面。ソフトの評価値-167で互角。

横歩取り青野流は激しい戦いになりやすいのですが、ゆっくりした展開です。

普通は横歩取りの戦形は、先手は5八の玉とか6八の玉にして戦いになるのが多いのですが、先手の飛車が歩越し飛車だと自分が指すとうまくいかないので、右に玉を配置して飛車をできるだけ軽い形にできないかという思いで駒組みを進めました。

実戦は、▲3八玉△7四歩▲4八金△6三銀で、ソフトの評価値-391で後手有利。

この手順は、先手は玉の整備を進めたのですが後手は△7四歩から△6三銀と安定した形になりました。

△7四歩と突かれると先手の飛車が7筋に回ることができず、また3六に歩があるため先手の飛車が窮屈です。

飛車の働きが悪いというのは形勢に大きく影響するようで、やはり後手の方が指しやすくなったようです。

▲4八玉では▲7五飛がありました。ソフトの評価値-143で互角。

この▲7五飛は飛車を左側に回る手で、▲7五飛から▲7六飛とすると飛車が安定します。

また場合によっては▲7七桂から▲8五飛と飛車をぶつける筋もありそうです。

今見れば▲7五飛は普通な手ですが、対局中は△7四歩と突く筋が見えておらずふわっと▲3八玉としたのは盤面全体を見ていないです。

▲7五飛以下△6三銀▲7六飛△7四歩▲5八玉△7三桂▲8六飛△8五歩▲7六飛△8一飛▲3八金で、ソフトの評価値-196で互角。

この手順は、▲7六飛から▲8六飛と飛車交換を狙う手で後手は飛車交換をさける△8五歩という展開です。

先手は狙いの1つですが、ここまでの手順で一番気になったのは4八の玉を▲5八玉としている手です。

4八の玉を中住まいにする▲5八玉ですが、部分的には手損しています。

やはりこの戦形は、▲5八玉から▲3八金から▲4八銀とするのが普通のようです。

なおこの将棋は、5九の玉が▲5八玉▲6八玉▲5八玉▲4八玉と進んだので右の方に玉を移動したいと思っていたのですが、ソフトは局面を線で見るのでなく点を見るようでそのような手の流れを重視せずに▲5八玉とするようです。

飛車を左側に移動して軽く使うのが参考になった1局でした。

角換わりの棒銀に対する駒組み

上図は、角換わりからの進展で△4二金右と5二の金を寄った局面。ソフトの評価値+159で互角。

後手は棒銀で玉を固めていつでも△9五歩の攻めをみています。

また場合によっては9筋でなく、△7四歩から△7三銀と引いて△6四銀から△7五歩のように仕掛けることもありそうです。

それに対して先手は現在居玉ですが、後手が仕掛けてくることを想定した駒組みになります。

自分の場合は、後手が棒銀にきており玉を左側にすると相手の攻め駒に近くなるのがあまり好きではないので、右玉にすることが多いです。

よって実戦は△4二金右以下▲4八玉△9五歩▲同歩△同銀▲同香△同香で、ソフトの評価値+294で互角。

この手順は、先手は▲4八玉と右玉にしたのに対して、後手は9筋から仕掛けて銀と香車の交換にする手です。

部分的には先手が駒得になっており、9筋が戦いの場所になったのに対して、先手は右玉にしておりまだ先手玉に危険が迫っていません。

そのような意味で先手が少しうまくいったかと思っていましたが、ソフトの評価値は互角のようです。

後手の狙いは、△9八香成や△4四角から△2六香と2筋を狙う筋があります。

△2六香に対して▲2七歩は2歩で打てないです。

実戦は△9五同香に▲9四角△9八香成▲6一角成△8四飛▲6六銀△8六歩▲同歩△4四角と進みましたが、△4四角の前にどこかで▲2四歩と2筋を突き捨てる手はあったようです。

2筋の歩を突き捨てていれば、△4四角から△2六香には▲2七歩で受かるという意味です。

なお、最初の局面の▲4八玉に対して後手の△9五歩では△7四歩もありました。ソフトの評価値+44で互角。

この△7四歩は9筋から動くのでなく、7筋から動く狙いです。

その場合、△7三銀から△6四銀としてから△7五歩と突くのが多い感じですが、後手は直ぐに△7五歩という手も気になります。

△7四歩以下▲1六歩△7五歩▲1五歩△7六歩▲同銀△7二飛▲7七歩で、ソフトの評価値+147で互角。

この手順は、▲1六歩に後手が直ぐに△7五歩と仕掛けたのですが、▲同歩なら△同銀▲7六歩△8六歩で後手の銀が捌けてきます。

よって先手は▲7五同歩とすると後手の銀が5段目にでるので、それを避ける意味で▲同歩とはせずに▲1五歩とします。

以下△7六歩▲同銀△7二飛に▲7七歩と受けていい勝負のようです。

なおこの手順の▲1五歩では▲6六歩して、△7六歩なら▲同銀として将来▲6七銀のような駒組みをする手もありそうです。

角換わりの棒銀に対する駒組みが参考になった1局でした。

大駒を活用して寄せる

上図は、相掛かりからの進展で▲5三銀成と6二の銀が成って王手をした手に△3一玉と逃げた局面。ソフトの評価値+1018で先手優勢。

駒割りは角と金の交換でいい勝負ですが、先手陣はまだしっかりしており攻め駒が後手陣に迫っているので、先手が指せているようです。

ただし、対局中は後手の持ち駒も豊富にあるので後手に手番が回ってくるとうるさい形でまだ難しい局面だと思っていました。

実戦は、△3一玉以下▲2三歩△同金▲4三成銀△2二玉▲3二銀で、ソフトの評価値+844で先手有利。

この手順の▲2三歩は後手玉を△2二玉とさせない手筋で、逃げ道の封鎖の意味です。

後手はいつまでも▲2三歩が残っていては危ないので△2三同金とします。

以下▲4三成銀が▲3二金の詰めろなので△2二玉と逃げますが、そこで▲3二銀と打ちます。

▲3二銀は▲2三銀成から▲3三金と打つのが狙いで、5五に角がいるのでまだ詰めろにはなっていませんが、かなり後手玉に迫っています。

そのような意味でまずまず指せていると思っていたのですが、▲2三歩は推奨手ではありませんでした。

▲2三歩では▲2四飛がありました。ソフトの評価値+1080で先手優勢。

▲2四飛は飛車を働かせる手ですが、この手は次に▲4二銀以下の詰めろです。

▲2四飛に△2三歩なら▲4二金△同金▲同成銀△同玉▲2三飛成で、ソフトの評価値+2104で先手勝勢。

この手順は、△2三歩には▲4二金と打って先手は金駒を1枚多く渡しますが、▲2三飛成とした局面は詰めろで、後手玉はほぼ受けなしなので先手勝勢です。

▲2四飛△2三歩▲4二金△同金▲同成銀△2二玉▲3四飛で。ソフトの評価値+1951で先手優勢。

この手順は、▲4二同成銀に△2二玉と逃げたのですが、▲3四飛と飛車を逃げた手が▲3二飛成△1三玉▲2四銀△同玉▲3四金△2五玉▲3五金△2六玉▲2三龍の詰めろになっています。

▲2四飛△2三歩▲4二金△同金▲同成銀△2二玉▲3四飛に△3一銀なら、▲3二銀△4二銀▲2三銀成△同玉▲2四歩△3四玉▲3五金まで詰みです。

この手順は、▲3四飛に△3一銀と粘ったのですが、▲3二銀とかぶせるのがいい手で△4二銀には▲2三銀成から▲2四歩として最後は頭金でぴったりです。

なお最後の図面の▲2四飛には、後手から△5六桂と打って▲同歩なら△4六角から△2四角と飛車を抜く筋はありますが、△5六桂には▲6九玉があります。

これらより▲2四飛と大駒を働かせた方がよかったようです。

大駒を活用して寄せるのが参考になった1局でした。

歩で攻め駒を足す

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲6三馬の王手に△7二金と打った局面。ソフトの評価値+1041で先手優勢。

この瞬間の駒割りは先手の銀得ですが、△6八ととされて飛車を取られる形なので実質的には飛車と銀の交換のような局面です。

飛車が取られる形でも△6八と▲同金引がしっかりしている構えなので、この局面は先手が少し指しやすいかと思っていました。

ただし、攻めが少し細いのでどのように手を繋げていくかが難しいです。

実戦は△7二金以下▲6四銀△6三金▲同銀成△6八と▲同金引△7一金で、ソフトの評価値+95で互角。

この手順は▲6四銀と打って攻め駒を増やす手ですが、後手は清算して飛車を取って△7一金と打った形がしっかりしているので、このやりとりはだいぶ先手が損をした感じです。

特に6三の成銀が重たく、先手の持ち駒の組み合わせで使いづらいです。

形勢は互角のようですが、優勢から互角になったのはどこか先手の指し手がおかしかったです。

▲6四銀では▲6四歩がありました。ソフトの評価値+682で先手優勢。

この▲6四歩は歩で攻め駒を増やす手です。

▲6四歩以下△6八と▲同金引△5六馬なら▲7二馬があります。

▲7二馬に△同飛は▲6三歩成があります。

▲7二馬に△同玉は▲6三金△8一玉▲7二銀△9二玉▲9五歩△4五馬▲9四歩△7二飛▲同金△同馬▲6三歩成△同馬▲6一飛で、ソフトの評価値+2752で先手勝勢。

この手順はうまくいきすぎですが、▲6三金から▲7二銀と少し重たい手で後手玉に迫るのがいい手で後手は飛車は渡せない形なので△9二玉としますが、そこで端玉には端歩の▲9五歩が継続の手です。

以下△4五馬から△7二飛とぎりぎりの受けですが、飛車を取って▲6三歩成△同馬に▲6一飛と打てば詰めろと馬取りなので先手勝勢です。

▲6四歩以下△6八と▲同金引△6二金打▲5四馬△2九馬▲6三銀△7一桂▲7二銀成△同金▲6一銀で、ソフトの評価値+2508で先手勝勢。

この手順は後手は飛車を取ってから△6二金打とはじく手で、先手も馬を切るか馬を逃げるか少し迷います。

馬を逃げて後手に有効な手があれば別ですが、特に厳しい手がなければ▲5四馬と逃げて次に▲6三銀を狙います。

後手は△2九馬として▲6三銀に△7一桂と6三の地点を補強しましたが、▲7二銀成△同金に▲6一銀と下から銀を打つのがいい手で、6四に歩がいあるので後手は6三に駒を打って受ける形になりません。

最初の局面では、6四に銀を打つか歩を打つかで全く展開が違うのが興味深いです。

歩で攻め駒を足すのが参考になった1局でした。

玉頭戦は手厚く辛抱する

上図は、後手が角交換振り飛車からの進展で▲8六桂と打った手に△7一玉と8二の玉が引いた局面。ソフトの評価値-817で後手優勢。

この局面は、駒の損得はなく先手の1歩損ですが、先手の1八の角の働きと後手の2四の馬の働きが大差で先手が悪いため、形勢も後手優勢です。

本来であれば1八の角を働かせるのがいいのですが、有効手がないため自陣に手を入れました。

実戦は△7一玉以下▲6六歩△7四歩▲同銀△5三金で、ソフトの評価値-872で後手優勢。

この手順の▲6六歩は次に▲6五歩△同歩▲6四歩と攻めの拠点を作る狙いだったのですが、△7四歩▲同銀に△5三金の銀ばさみをうっかりしていました。

次に△7三歩と打てば銀が取られるのでそれを防ぎたいのですが、▲7三歩は2歩のため打てません。

また▲8四歩としても△同歩で手が続かないので、これは先手の失敗です。

もともと形勢が悪いうえに駒損をしてはまずいです。

▲6六歩では▲8七銀がありました。

▲8七銀△7四歩▲6六銀△3八歩▲2九飛△6五桂▲7八金で、ソフトの評価値-797で後手優勢。

この手順は、▲8七銀として銀冠にする手です。

本来は飛車と角を使いたいのですが、後手の馬が手厚いのであまり有効手がありません。

よって上部を手厚くする意味で▲8七銀として辛抱します。

後手は△7四歩と突いて▲6六銀と引かせてから△3八歩と小技を仕掛けてきます。

次に△3九歩成から△3八と▲同飛△2六桂のような手があるので、▲2九飛と辛抱します。

以下△6五桂と打った手に▲7八金と玉を固めます。

全く先手が辛抱するだけの展開ですが、まだ後手も駒が少ないのでここから優勢を拡大するのはまだ大変です。

▲7八金以下△7七桂成▲同銀△7三桂▲4六歩△8五桂▲6六銀△6二金直▲7四桂△同金▲8六歩で、ソフトの評価値-940で後手優勢。

この手順は、後手は桂馬を交換してから△7三桂と跳ねる手で、先手はここで▲4六歩と辛抱するのが興味深いです。

歩切れになるのでややじり貧みたいなところはありますが、後手の馬の利きを止めるということです。

以下△8五桂から後手は桂馬の活用をしますが、▲6六銀と逃げて辛抱します。

以下△6二金直と後手は上部を手厚くした手に、▲7四桂と捨てて△同金に▲8六歩と桂馬を取りにいってどうかという展開です

これでもだいぶ先手が悪いですが、玉頭戦は少しでも手厚くしないと勝負形になりません。

これらの手順は実戦よりははるかによかったです。

玉頭戦は手厚く辛抱するのが参考になった1局でした。

歩を叩いて相手の手を見る

上図は、横歩取り△3三桂型からの進展で△5四銀と6五の銀が引いた局面。ソフトの評価値+542で先手有利。

先手は攻め駒の飛車と角と左の銀と桂馬が捌けており、7五の銀も5段目にでて後手玉に近いので、先手が指せているようです。

先手は2歩得で持ち駒の歩の数が4枚もあるので手が広そうです。

そのような意味で対局中は先手まずまずと思っていましたが、ここからどのように攻めを継続するかという局面です。

実戦は、▲8五歩△4五銀▲8四歩△同銀▲同銀△9七角成▲7三歩△6一玉▲9七香△8四飛で、ソフトの評価値+90で互角。

この手順は、▲8五歩から▲8四歩として角と銀が捌けましたが、後手も△4五銀から飛車の横利きでぎりぎりの受けから△8四飛と進みました。

駒の損得はなく先手の1歩得ですが、次に△8九飛成があるので▲8五歩と打ちますが意外と先手の攻めがうまくいっていません。

実戦は△8四飛以下▲8五歩△5四飛▲8三角△7二歩で、ソフトの評価値+125で互角。

先手の▲8三角は狙いの1手ですが、△7二歩とされるとまだ結構大変です。

▲8五歩では▲7三歩がありました。ソフトの評価値+399で先手有利。

▲7三歩は王手なので気持ちのいい手ですが、後手の手が気になります。

▲7三歩△同金▲7四歩△6四金▲同銀△同歩▲3四金△5三角▲3六飛△3五歩▲2四金△3六歩▲5二飛で、ソフトの評価値+1442で先手優勢。

この手順は▲7三歩に△同金と取れば、▲7四歩で銀が捌ける展開です。

▲7四歩に△同銀なら▲同銀△同金▲3一角成△同金▲3三飛成がありますので、▲7四歩には△6四金ですが、金と銀を交換してから▲3四金が厳しく、以下飛車交換から▲5二飛で先手優勢です。

▲7三歩に△同玉なら▲8四銀△同銀▲3一角成△同金▲3三飛成△2一飛▲6六桂△4五銀▲8二歩で、ソフトの評価値+1780で先手優勢。

この手順は、▲7三歩に△同玉とされることで▲8四銀が王手になり以下△同銀に▲3一角成から▲3三飛成と飛車が捌けて、▲6六桂と打てば銀と桂の交換ながら龍ができているので先手が指せそうです。

▲7三歩に△同桂なら▲7四歩△6五桂▲7三歩成△同玉▲8四銀△同銀▲6五桂△同銀▲3一角成△同金▲3三飛成で、ソフトの評価値+656で先手有利。

この手順は、▲7三歩に△同桂と取れば▲7四歩と攻めの拠点ができる手で後手は指しにくいの展開ですが、▲7三歩成から▲8四銀が厳しく、▲3一角成から▲3三飛成で先手が指せそうです。

よって▲7三歩に△6一玉がありそうですが、▲8二歩のように歩で攻める感じです。

歩を叩いて相手の手を見るのが参考になった1局でした。

勝勢でも玉の逃げ方に注意する

上図は、相矢倉からの進展で△7八銀成と飛車を取った手に▲同玉とした局面。ソフトの評価値+4376で先手勝勢。

この局面は後手玉は受けなしで、△4三歩は▲2二銀△4二玉▲5二金までです。

また、△3二金打としても▲同銀成△同金▲2三桂△2二玉▲1一銀△1二玉▲3二龍までです。

よって後手は先手玉を詰ましにいくしかありません。

実戦は、▲7八同玉以下△5八飛▲6八桂△6七金▲8九玉で、ソフトの評価値+7665で先手勝勢。

この手順は、△5八飛に▲6八桂と合い駒をする展開で、以下△6七金には▲8九玉でも▲6七同玉でも即詰みがないようで先手が余しているようです。

対局中は、△5八飛では△6六桂を気にしていました。ソフトの評価値+4736で先手勝勢。

△6六桂はただ捨てですが、▲6六同金とさせると6六玉というルートがなくなります。

このような局面は、詰みか不詰みかていねいに考えないといけないのですが、短い時間の対局では直感になることがほとんどです。

よって直感でどの形が詰みにくいかを考えた方がいいようです。

先手は6筋と5筋に逃げると玉が広く4三龍がいるので受けにも効いているようです。

この局面では逃げるなら▲7九玉と▲6九玉と▲8八玉は詰みですが、それ以外は不詰みです。

上部に逃げるなら▲7七玉が一番分かりやすそうで、△7八飛▲6六玉△5四桂▲同龍△4八角▲5五玉△4四金打▲同龍△同金▲6四玉△3七角成▲4六桂で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

また別の逃げ方で△6六桂に▲6七玉はありますが、△5七歩成があり▲同玉なら△5八飛▲6六玉△4八角は結構めんどくさくなります。

△5八飛と打った手が攻防に役立ちそうだからです。

よって▲6七玉と逃げた場合は、△5七歩成▲6六玉△5六飛▲7五玉△7六飛▲同玉△8五金▲6六玉で、ソフトの評価値+6541で先手勝勢ですが結構危ない逃げ方になるそうです。

また最初の局面で△6六桂に▲同金もあります。

△6六桂▲同金△7七歩で、ソフトの評価値+5000で先手勝勢。

この手順は、▲6六同金とすると△7七歩がうるさいです。

△7七歩に今度は▲6七玉とすると、△5七飛▲7六玉△8五金で詰みです。

この変化は6六に金がいるので上部に脱出できません。

△7七歩には▲同玉以外はすべて詰みのようです。

△7七歩以下▲同玉△8五桂▲8六玉△7七角▲7五玉△6六角成▲同玉△6九飛▲5五玉△4四金打▲6四玉で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

やはり勝勢といっても危険な筋はたくさんあるようです。

勝勢でも玉の逃げ方に注意する参考になった1局でした。

狙われやすい浮き飛車を引いて受ける

上図は、相掛かりからの進展で△9四歩と突いた局面。ソフトの評価値±0で互角。

相掛かりは戦型の幅が広く、この将棋は相掛かりから角換わり腰掛銀のような駒組みになりました。

普通の角換わり腰掛銀と違うのは、先手の飛車が2六の浮き飛車になっていることです。

後手の△9四歩は何気ない手ですが、次の一手はやや危険だったかもしれません。

実戦は△9四歩以下▲5六銀△9五歩▲同歩△9七歩で、ソフトの評価値-56で互角。

先手は▲5六銀として腰掛銀の形にしましたが、そこで後手は9筋を突き捨てて△9七歩と垂らしました。

部分的な受けの形は△9七歩に▲8六銀ですが、この場合は2六に飛車がいるため△4四角から△9九角成の筋があります。

よって△9七歩には▲同香か▲同桂ですが、▲同香には△8五桂や△9八角、▲同桂には△9五香がありうるさい攻めです。

これで先手が不利というわけではなさそうですが、2六の飛車の位置が少し悪いので少し指しにくい感じです。

▲5六銀では▲2九飛がありました。ソフトの評価値+11で互角。

この手は▲2九飛と引くことで△4四角の筋を消しています。

また1段飛車になるので、8筋と9筋の受けにも役立っています。

▲2九飛に△9五歩なら▲同歩△9七歩▲8六銀△6五銀▲9四歩△5四角▲4五角△7六銀▲5四角△同歩▲7七歩で、ソフトの評価値+291で互角。

この手順は、▲2九飛と用心して受けた手に△9五歩と仕掛けた展開です。

最初はやや後手の無理筋かと思っていたのですが、意外とそうでもなく▲8六銀の受けに△6五銀がなかなかうるさい手です。

△6五銀は単発な銀ですが、次に△5四角と据えると△7六銀から△8七銀成の筋がかなりうるさいです。

この筋は▲8六銀としたことで8七の地点が弱くなっているのが後手の狙いです。

先手は△5四角に▲4五角として角を消す狙いですが、△7六銀として▲5四角△同歩に▲7七歩でどうかという展開です。

後手の攻めは後手玉が5二玉の形で戦場に近く少し無理筋ぽく見えても意外と難しいのが新たな発見でした。

最後の▲7七歩には銀を逃げずに△6五角として、▲7六歩には△4七角成▲同金△3八銀で、ソフトの評価値+318で先手有利。

最後の△3八銀の瞬間は後手の角損ですが、金か飛車かどちらかが取れる形なので難しい将棋のようです。

やはり将棋は手があるもので、悪い手を指さない限りは差がつきにくいようです。

狙われやすい浮き飛車を引いて受けるのが参考になった1局でした。

龍を作られると厳しい

上図は、後手横歩取りからの進展で△8七同飛成と金を取った局面。ソフトの評価値-396で後手有利。

駒割りは角と金の交換でいい勝負ですが、後手陣はしっかりしており龍を作っているので後手がやや指せているようです。

部分的な手としてはここで▲8五飛はありますが、△同龍▲同桂△8八飛でソフトの評価値-528で後手有利。

この手順は飛車交換になって先手も飛車が捌けますが、△8八飛と打たれると先手が駒損になるので後手が指せるようです。

実戦は、△8七同飛成以下▲2一角△3一金打▲3二角成△同金▲7六角△8八龍▲5九銀△8四歩で、ソフトの評価値-1332で後手優勢。

この手順は、▲2一角と打って△3一金打に▲3二角成とする手ですが、ややタイミングが早かったようであまり効果がありませんでした。

その後の▲7六角に△8八龍も次に△6八龍があるので▲5九銀と辛抱しましたが、△8四歩と▲8五飛の筋を受けられたら先手は勝負所がありせん。

対局中に△8四歩は気がつきましたが、時すでに遅しという感じです。

▲2一角では▲5九金がありました。ソフトの評価値-446で後手有利。

▲5九金は6八の銀に紐をつけて次に▲8五飛の飛車交換を狙う手です。

▲5九金以下△7四金▲5五飛△8九龍▲8二歩△9九龍▲8一歩成△5四香▲同飛△同歩▲3五桂△3四銀▲2一角△3一歩▲7九歩で、ソフトの評価値-375で後手有利。

この手順は、△7四金と手堅く打って▲8五飛を消してゆっくり龍を活用する意味です。

▲5五飛に△8九龍に▲8二歩が狙いの一手で、△同龍なら▲8五歩で後手の龍を抑えるつもりです。

よって後手は△9九龍と香車を取って▲8一歩成に△5四香で飛車を取りにいきます。

▲同飛の瞬間は、飛金と角桂の交換で先手がだいぶ駒損ですが、▲3五桂から▲2一角とくらいついてどうかという展開です。

将棋としては後手の陣形が手厚く、しかも駒得で龍ができているので後手の方がいいですが、先手は▲7九歩と底歩を打って粘る感じです。

龍は強い駒で、その駒で攻められると受ける側はきついため攻めを振りほどくのは大変ですが、先手は8一のと金を活用してなんとかあやをつけたい感じです。

龍を作られると厳しいのが分かった1局でした。