強く角道をあけて手を広げる

上図は、相掛かりからの進展で△9六歩と垂らした局面。ソフトの評価値+315で先手有利。

後手は持ち駒に歩があれば端攻めということで、9筋から動いてきました。

9筋に歩を垂らすことでいつでも△9七歩成の筋があり、また△8五飛~△9五飛のように飛車で9筋の歩を取りに行くこともありそうです。

ここで先手の手番ですが、どのような方針で指すかが難しいです。

実戦は▲8七歩と打ったのですが、△3六飛ならソフトの評価値-62で互角。

この手順は▲8七歩と穏やかに指した手に実戦は△8五飛だったのですが、ここでは△3六飛もあったようです。

△3六飛と3筋の歩を取られる場合は、先手は▲8二歩と打って後手の△7二銀型を咎めにいきたいのですが、8筋に歩を打ったので2歩になります。

局面が少し穏やかになると後手は9筋のポイントを上げたような感じになって、先手は少し面白くなさそうです。

なお実戦は▲8七歩△8五飛▲7六歩△9五飛で、ソフトの評価値+267で互角と進みました。

手の流れでいえばこちらの方が本筋のような感じがしますが、先手は▲2二角成~▲7七角のような狙いもありいい勝負のようです。

▲8七歩でソフトは▲7六歩を推奨していました。ソフトの評価値+318で先手有利。

この手の▲7六歩は、お互いの飛車が2四と8六にいる形なので、角交換から角を打って手を作るのが考えられます。

先手をもっても後手をもっても一触即発のような局面です。

▲7六歩に△8八角成なら▲同銀△3三角▲2一飛成△8八角成▲6八角△2二馬▲3一龍△同金▲8六角△9九馬▲4五桂で、ソフトの評価値+902で先手優勢。

この手順は角交換をしてから△3三角と打つ手ですが、先手は▲2一飛成とします。

▲2一飛成に△8八角成で、▲同金なら△同飛成が王手で先手が失敗ですが、▲8八角成には▲6八角があります。

▲6八角に△8二飛は▲8八金△同飛成▲3一龍△同金▲3三角があります。

この形は先手玉が▲5九玉型か▲5八玉型か、後手玉が△5一玉型か△5二玉型かによって、飛車が成った時に王手になるケースとならないケースがあるので、微妙に指し方が違うようです。

▲7六歩に△8八飛成なら▲同銀△3三角打▲2二飛成△同角▲7七桂△9五香▲9八歩△8七歩▲同銀△8九飛▲8八角で、ソフトの評価値+631で先手有利。

この手順は△8八飛成~△3三角打で、同じように飛車取りと△8八角成の2つの狙いですが、▲2二飛成~▲7七桂で先手が指せているようです。

▲7六歩に対しては△8八角成や△8八飛成は大丈夫のようです。

▲7六歩に△同飛なら▲2二角成△同銀▲6五角△8六飛▲8七歩△2三歩▲3四飛△3三歩▲4四飛で、ソフトの評価値+696で先手有利。

この手順もうまくいきすぎですが、△7六同飛には角交換をして▲6五角があり、▲4三角成から▲2二飛成が狙いです。

後手は先手の飛車先を止めるようにしますが、最後の▲4四飛がたまにある手で△同歩なら▲3二角成があります。

このあたりも思ったより手が広い局面だったようです。

強く角道をあけて手を広げるのが参考になった1局でした。