上図は、角換わりからの進展で△5五歩と突いた局面。ソフトの評価値+173で互角。
後手は右玉にした展開で、先手は▲9八香から▲9九玉と穴熊にする手を見せたら△5五歩と後手が動いてきた局面です。
△5五歩には▲4五歩か▲4五銀か▲4七銀か▲6七銀のどれかです。
△5五歩に▲4五歩は△5六歩▲4四歩△5七歩成▲同金△3九角▲2七飛△3八銀▲3七飛△4八角成で、ソフトの評価値-184で互角。
この手順は、△5七歩成から△3九角がよくある筋でこのような展開は先手が少し指しづらいです。
実戦は△5五歩以下▲4五銀△3三銀▲6七角△4四歩▲3四銀△同銀▲同角△3三金▲6七角△6五歩で、ソフトの評価値+125で互角。
この手順は▲4五銀に△3三銀をうっかりしていて予定変更で▲6七角として銀を助ける手順で、あまり働きのいい角とはいえず最後の△6五歩でいい勝負ですがあまりうれしい展開ではないです。
△5五歩に▲4七銀なら△5三銀▲8八銀△5四銀直▲2四歩△同歩▲同飛△4八角で、ソフトの評価値+243で互角。
この手順の▲4七銀は推奨手ではなかったですが、次善手でこの手はあったようです。
ソフトの推奨手は▲6七銀でしたが、▲6七銀に△4七角が気になって指せませんでした。
△5五歩以下▲6七銀△4七角▲2七角で、ソフトの評価値+217で互角。

この手順の△4七角は4筋に隙ができたので生じた手で、とりあえず△3六角成は防がないといけません。
よって▲2七角と打ちますが次の狙いは▲5八金として角を取ることです。
▲2七角以下△7五歩▲同歩△8三角成▲5八金で、ソフトの評価値+210で互角。
この手順は、後手は角を助ける意味で△7五歩と1歩損になりますが馬を作る展開です。
▲5八金として△4七馬を防ぎましたが、先手の角の働きは決していいとはいえず、ぱっと見で先手が指しづらい感じです。
また▲6七銀に後手は別の指し方で△6五歩▲同歩としてから△4七角もありそうです。
▲6七銀以下△6五歩▲同歩△4七角▲6六銀左で、ソフトの評価値+134で互角。

この手順は6筋を突き捨ててから△4七角ですが、▲6六銀左と6五の地点に角を成らせないように指します。
▲6六銀左以下△3六角成▲2七角△同馬▲同飛△3八角▲1八角で、ソフトの評価値+531で先手有利。
この手順は、△3六角成に▲2七角と合わせるのがいい手で、△4六馬には▲4八飛△1九馬▲6四歩で角のラインで後手の銀が取れる形になります。
よって後手は角を交換してから△3八角と打ちますが、先手は▲1八角と飛車取りを受けながら間接的に後手玉のコビンを狙います。
▲1八角は難しい手で多分実戦では指せないと思いますが、対右玉にはこのような角がたまに出てきます。
結局▲6七銀は難しい手で力がいる指し方のようです。
銀を玉側に引いて角を打たせて指すのが参考になった1局でした。