上図は、相掛かりからの進展で▲9六歩と打った手に9五の飛車が△8五飛とした局面。ソフトの評価値+399で先手有利。
先手の9七の銀の位置があまり見慣れない形ですが、先手が2歩得で悪くはないようです。
現在先手の飛車取りになっているので、飛車を逃げるかまたは別の手を指すかという局面です。
実戦は△8五飛以下▲3五飛△同飛▲同歩△3二金で、ソフトの評価値-22で互角。

この手順は▲3五飛と引いて飛車交換になる展開です。
後手の3三の金の形が少し悪く次に▲4五桂と跳ねれば金取りと▲5三桂成があるのですが、後手は△3二金と引いて先受けします。
この△3二金がなかかな見えづらく、攻める方としては少しうっかりしやすいです。
形勢は互角のようですが、3六に空間があいているので後手から△3六歩が狙いになります。
実戦は△3二金以下▲7七桂△4二銀▲2二歩と進みましたが、先手は手が続くかどうかという展開です。
先手はゆっくりしていると△3六歩▲4五桂△3七歩成▲同銀△2七角のような厳しい狙いがあるので、▲2二歩として早く動いたという感じです。
先手は2枚の桂馬が攻めに活用できればいいですが、後手もしっかりしているので簡単ではなさそうです。
▲3五飛では▲8六歩がありました。
▲8六歩△8二飛▲3五飛△4四角で、ソフトの評価値+358で先手有利。

この手順は▲8六歩と飛車を追う手で、△8二飛▲3五飛までは自然な流れです。
後手は△4四角として△9九角成と△3五角の両方の狙いで、先手が失敗しているようですがそこで▲4五桂がありました。
手が見えていないと△4四角でまずいということで、それ以前の指し方を変えることになるのですが、▲4五桂で先手が指せるというのは読みが入っていないと難しそうです。
▲4五桂に△3五角なら▲同歩△4四金▲5三桂成△5二歩▲2二歩△同銀▲4三成桂△同金▲3二角で、ソフトの評価値+596で先手有利。
この手順は飛車と角の交換から▲5三桂成とする手で、△5二歩とすれば成桂は取られる形ですが、▲2二歩が入ると先手も手が続きそうです。
▲4五桂に△3五角▲同歩△3二金なら▲5三桂成△5二歩▲5四成桂△2四飛▲3六角で、ソフトの評価値+810で先手優勢。
この手順は飛車と角の交換から▲5三桂成に△5二歩~△2四飛と催促してきたのですが、▲3六角と打てば▲6三成桂と▲2五歩の狙いで、先手が指せているようです。
▲4五桂に△3二金なら▲2五飛△2三歩▲7七桂△4二銀▲2九飛△5二玉▲4八金△7四歩▲8五歩△7五歩▲8六銀△7六歩▲6五桂で、ソフトの評価値+599で先手有利。
この手順は△3二金と辛抱したのですが、後手に角を打たせたことで▲2五飛と逃げて少し落ち着く展開です。
後手は先手の桂頭を狙って△7四歩~△7五歩は狙い筋ですが、先手も▲8五歩~▲8六銀が柔らかい受けで、▲6五桂と跳ねた局面は先手が少し指せているようです。
柔らかい手を指して手を広げるのが参考になった1局でした。