後手の銀の捌きの受け方

上図は、相居飛車で2筋で角交換してからの進展で△7五歩と突いた局面。ソフトの評価値+20で互角。

後手は△6四銀から△7五歩と早い動きを見せて銀を捌くつもりです。

一般的に攻めの銀と守りの銀の交換は、守りの銀が損をするというイメージがあるので、この場合は先手が損をするという感覚です。

守りの銀が盤面からいなくなると守りが弱くなるという理由ですが、守っている方の玉の位置がどこにいあるかによってそのような意味合いも少し変わってきます。

玉の近くの銀を交換すると損ですが、玉の遠いところの銀を交換しても特に守りには影響ないということもあります。

よって銀交換の展開になりそうだといって、守り側が損をする先入観はあまり持たない方がいいかもしれません。

本局も△7五歩と突かれて後手が捌けば銀交換になりそうな展開です。

実戦は銀交換を避ける意味で▲6六歩と突きました。

▲6六歩以下△7六歩▲同銀△8六歩▲同歩△同飛▲8七金△8二飛▲8六歩△7五歩で、ソフトの評価値-93で互角。

この手順は、先手は銀交換を避ける意味と後手の6四の銀が歩越し銀なので▲6六歩と突きました。

後手は△7六歩から△8六歩として飛車先の歩を交換して、△8二飛▲8六歩に△7五歩と打ってどうかという展開です。

この形を見ると先手は金と銀の離れ駒が多く、バランスがいまひとつのような感じです。

形勢は互角のようですが、先手はまとめ上げるのに少し力がいりそうです。

最初の局面では▲6六歩では▲7五同歩がありました。

▲7五同歩以下△同銀▲6六銀右で、ソフトの評価値+34で互角。

この手順は▲7五同歩に△同銀として後手は5段目に銀が出てきますが、そこで▲6六銀右と先手から銀交換をする手です。

▲6六銀右に△8六歩なら▲7五銀△8七歩成▲4六角△7三歩▲8三歩△同飛▲8四歩で、ソフトの評価値+1080で先手優勢。

この手順は、△8六歩から捌いてきた展開ですが▲7五歩と銀を取って△8七歩成に▲4六角がやや意外な手です。

▲4六角では▲8三歩△同飛▲6五角のような手がよくありますが、この場合は▲8三歩に△7二飛とすると△7五飛と△7八との狙いがあり互角のようです。

▲6六銀右以下△同銀▲同歩△8六歩▲同歩△7六歩▲同銀△8六飛▲8七金△8二飛▲4六角△7三歩▲7四歩で、ソフトの評価値+66で互角。

この手順は、後手は銀交換から△8六歩から△7六歩として△8六飛と飛車を活用する手ですが、▲8七金から▲4六角を飛車を目標にしていい勝負のようです。

後手の銀の捌きの受け方が参考になった1局でした。