攻め合いでなく受けに回って丁寧に指す

上図は、後手ゴキゲン中飛車に先手が超速▲3七銀型からの進展で△1五角と4二の角が飛び出してきた局面。ソフトの評価値+311で先手有利。

お互いの持ち駒が銀と桂馬で先手が1歩得をしている局面です。

後手が△1五角と飛び出して次に△3七角成を狙ってきたのですが、飛車取りと△5五馬の銀取りの両方の狙いがあります。

先手はどうやって△3七角成を受けるかが少し難しく、形勢は先手有利になっていますがほぼ互角に近いと思います。

実戦は△1五角以下▲2七飛△3八銀で、ソフトの評価値+105で互角。

この手順は▲2七飛と浮いて受けたのですが、△3八銀と重たく攻めてきました。

対局中は飛車を取られる形になっても、他の場所でポイントを上げたらいい勝負かと思っていました。

△3八銀に▲1六歩がありそうですが、この場合は△3三角が銀取りになるので先手が失敗です。

実戦は△3八銀に▲7五桂△7二銀▲2八飛△3七角成▲3八飛△同馬で、ソフトの評価値+63で互角。

この手順は▲7五桂を入れてから先手は飛車を捨てての飛車と銀の交換で勝負する手で、形勢は互角のようです。

先手は6筋と7筋の歩を使って攻めることができないので、やや単調になりやすいですが▲6三銀と打って攻めが繋がるかどうかという感じです。

後手の馬も将来△7四馬と引ける形になれば先手も攻めるのは大変です。

この展開になればやや一直線になりやすく攻めが難しいのであれば、最初の局面では別の受け方があったようです。

▲2七飛では▲4七金もありました。

▲4七金△8五銀▲6八桂△8四桂▲5六歩で、ソフトの評価値+392で先手有利。

この手順の▲4七金は玉と反対側に金を移動する手で、対局中は全く見えていませんでした。

自分の場合。金を玉の反対側に移動するという感覚があまりなく、できれば玉の近くにもっていきたいです。

しかし、本局の場合は△3七角成とされるのはかなり先手にとって痛いということみたいなので、▲4七金としっかり受けるという感覚のようです。

▲4七金に対して△8五銀は打ちにくい銀ですが、次に△7六銀と進むと先手玉にプレッシャーがかかります。

△7六銀をどうやって受けるのかと思っていたら、▲6八桂と受けるのは初めて見ました。

このような手を指すと昔の感覚だと強い人から筋が悪いと言われそうですが、人間の先入観にとらわれてなくソフトの感覚はまた少し違うようです。

以下後手は△8四桂と7六の地点に数の攻めを狙ってきた手に▲5六歩と先受けして、いい勝負のようです。

▲5六歩以下△3三角▲4四歩△同歩▲3五歩で、ソフトの評価値+517で先手有利。

この手順は▲5六歩に△3三角と角を活用する手ですが、▲4四歩と角道を止めて▲3五歩と角頭を攻めて先手が少し指せているようです。

攻め合いでなく受けに回って丁寧に指すのが参考になった1局でした。