上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△3三桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+286で互角。
後手が三間飛車から早めに△3六歩から歩を交換した展開です。
後手の△3三桂として飛車と角と桂馬で軽く捌くような指し方で、それに対して先手がどう指すかという局面ですが、ソフトの評価値を見ると先手有利までにはなっていませんがこの時点では先手が少し指しやすいようです。
石田流に対して4六の銀を活用する手があります。
実戦は△3三桂以下▲6八角で、ソフトの評価値+160で互角。

この手の▲6八角は引き角にして石田流に対抗する手で、▲4六銀と▲6八角の組み合わせから▲3五銀と飛車を狙う指し方で部分的にはよくある手です。
次に▲3五銀とされると後手の飛車が取られそうな形なので、後手は△4五桂とするか△4五歩のどちらかです。
▲6八角以下△4五桂▲3五銀で、ソフトの評価値+305で先手有利。
この手順の△4五桂は後手の飛車を3筋の下段に逃げる手を用意したのですが、▲3五銀と出ると先手有利のようです。
ただしなぜ▲3五銀で先手有利になっているのかがよく分からないので、これは別に書きます。
▲6八角以下△4五歩▲3五銀△7四飛▲2四歩△同歩▲同銀△7六飛▲5八金右で、ソフトの評価値+137で互角。
この展開は△4五歩と突っ張った手に▲3五銀から▲2四歩と動く手で、後手も7筋に飛車を回って△7六飛とする展開です。
後手は1歩得で飛車を軽く捌いていますが、歩越し飛車は一般的に飛車が使いづらい形なのでいい勝負のようです。
よって△3三桂に▲6八角とする手はあったのですが、ソフトの推奨手は▲3六歩でした。ソフトの評価値+330で先手有利。

この▲3六歩はただで取られそうな歩なのでうっかりしやすい手です。
△3六同飛とされても4九に金がいるので飛車が成れない形です。
▲3六歩以下△同飛▲2四歩△同歩▲同飛△5二金左▲2一飛成で、ソフトの評価値+385で先手有利。
この手順は、△3六同飛には▲2四歩から飛車が捌ける展開で▲2一飛成とすれば先手が指せそうです。
▲3六歩以下△4五歩▲3五銀△6四飛▲5八金右△3二金▲6八金右で、ソフトの評価値+345で先手有利。
この手順は△4五歩に▲3五銀と銀を引っ張り出すような指し方で、△6四飛が次に△6七飛成を狙う先手ですが▲5八金右と守ります。
後手は△3二金と2筋を受けますが、▲6八金寄と穴熊を固めて先手が指しやすいようです。
先手は銀が5段目に出て手厚く抑えており、後手は歩越し飛車で少し使いづらいのが大きいようです。
石田流に意表をつく▲3六歩が参考になった1局でした。