ちょっとした形の違いがだいぶ違う


上図は、相矢倉からの進展で△5三角と4二の角が上がった局面。ソフトの評価値+129で互角。

この局面は先手の桂損ですが、数手前に▲1三桂成と1筋の歩を取って成り捨てた展開です。

先手は1筋に飛車と香車を集めていますが、6八の角が眠っていますので角を活用する意味で▲4五歩と突きました。

実戦は、▲4五歩△同歩▲1四歩△同銀▲同香△同香▲1五歩△1八歩▲同飛△1七歩▲5八飛△1五香で、ソフトの評価値-231で互角。

この手順は、▲4五歩と角道を通してから▲1四歩としましたが、後手も△1八歩から△1七歩と角を使った受けで△1五香とした展開です。

駒割りは銀と桂香の交換で先手が少し駒損で、後手の4筋と5筋の位も大きいようです。

▲5八飛は将来▲5六歩と合わせるために5筋に逃げたのですが、▲3八飛の方が飛車の使い方が軽かったようです。

実戦は△1五香以下▲1四歩△4六香で、ソフトの評価値-282で互角。

この手順の▲1四歩は▲1三歩成△同桂▲1四歩の狙いで、後手は少し受けづらいのかと思っていたのですが、△4六香と打って角道を止める受けの手があって先手も大変です。

最初の局面では▲4五歩で▲1四歩がありました。

▲1四歩△同銀▲同香△同香▲1五歩で、ソフトの評価値-14で互角。

この手順は、先手の角を使わずに1筋から攻める手で、先手の角を使わないことで後手の角道も止まったままです。

この展開は先手は▲4五歩を入れていないので後手の持ち駒の歩の数が少ないです。

▲1五歩以下△同香▲同飛△1四歩▲1八飛で、ソフトの評価値+152で互角。

この手順は、△1四歩に▲同飛なら△1三香がありますが▲1八飛と逃げて先手の飛車が軽い形です。

後手は桂馬と香車があるので8筋や9筋で攻めに使うことになりそうですが、先手も持ち駒の香車があるので少し受けやすくなります。

たしかに実戦と比較してみるとこちらの方がはるかによさそうです。

本来は端攻めをするときには大駒の角も攻めに参加させる方がいいのですが、この場合は後手の角も働くのと歩を後手に余計に渡すので後手は受けやすくなるみたいです。

ちょっとした形の違いがだいぶ違うのが参考になった1局でした。