上図は、後手三間飛車に先手居飛車穴熊からの進展で△4五桂と跳ねた局面。ソフトの評価値+360で先手有利。
後手が三間飛車にして3筋の位を取ってから3筋の歩を交換した手に、先手が▲4六銀から▲6八角と逆に3筋を圧迫する展開です。
実戦は、▲1六歩△5四歩▲2六飛△3一飛▲3六歩△5二金左▲7九金△9四歩▲5九金△9五歩▲3五歩△8四歩▲6九金右△8三銀▲7八金右△7二金で、ソフトの評価値+26で互角。

この手順は、先手は▲3五歩と位を取って穴熊にする手に後手は△3一飛と事前に飛車を引いて銀冠にする展開です。
先手の立場だけでいえば穴熊を完成させたのは満足で、これからどうやって手を作っていこうかという次の段階です。
後手も銀冠にしてお互いに玉を固めあってこれからの将棋ですが、先手の評価値がやや下がっているのが気になります。
評価値が下がったのは先手はチャンスを見送ったという可能性がありそうです。
▲1六歩では▲3五銀がありました。
▲3五銀△3一飛▲2六銀で、ソフトの評価値+316で先手有利。

この手順は、▲3五銀として△3一飛と引かせる手で部分的には普通の展開ですが、次の▲2六銀が盲点です。
▲2六銀の狙いは次に▲4六歩と突いて桂得を目指す手で、3七の地点に2六の銀も受けに利いているのが大きいです。
▲2六銀以下△5四歩▲4六歩△6四角▲4五歩△3六歩▲4四歩△同銀▲4八飛△4五歩▲7七角△3四飛▲3六歩△1九角成▲3五銀▲同銀△同飛▲5三桂で、ソフトの評価値+627で先手有利。
この手順は、▲4六歩と桂得を目指した手に後手は△6四角から△3六歩と先手の飛車のコビンを狙う展開です。
部分的には少し無理のようですが、このような展開が自分としてはいやな展開で、だいたいこのような展開でどこかで受け間違えて気がついたら不利になっているというのがよくあります。
先に駒得をして手堅く指そうとして手が伸びないとか、少し駒得しているので少し損をしてもまだまだなどとそのときの気分で正確に指せていない感じです。
変化手順の△3六歩には▲4四歩と取り込んで△同銀に▲4八飛と回るのがいいようです。
△4五歩と辛抱したときに▲7七角とするのもうっかりしやすい手で、4四の銀が浮いているので自然ですが引き角にした角を再度上に上がるのが盲点です。
△3四飛と辛抱した手に▲3六歩も何気ない手で、△1九角成とされて一時的に桂馬と香車の交換で馬を作られますが、▲3五銀から銀を交換して▲5三桂と打てば先手が指せるようです。
ただこのような手順も簡単そうで、実戦で指せるかとなると結構難しいと思っています。
銀を移動して桂馬を取りにいくのが参考になった1局でした。